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「……!? あれ? 何が起こったの…? ヒビキ!!ハッピー!!そうだ!!ナツ!!!」

ヒビキの手が触れたかと思えば、頭に流れて来た知らない図形。それは星々の超魔法で。エンジェルに直撃したかと思えば、脱力感に襲われた。

「負け…な…い…ゾ……六魔将軍…は…負け…ない…一人一殺…朽ち果てろォ!!!」

ボロボロの状態でカエルムを掴み、ルーシィに向けて光線を放つエンジェル。ルーシィを遠ざける為に背を押したものの、それは私にも当たることなく、曲がり、ナツのイカダを止めていた岩を壊した。( 今の、カエルムの意志で…? )

「ナツ!!!ナツー!!しっかりしなさい!!!手を伸ばして!!」

その言葉にハッとして後ろを振り返った時、イカダが流されていて。ルーシィが手を伸ばしたものの、その下は急流だったようで、彼女の悲鳴が聞こえた。

「青龍!!ふたりをお願い!!」
「任された」

素早く東方座の青龍を召喚すれば、本来の姿で来てくれた彼は直ぐ様、ふたりを追って行ってくれた。青龍のスピードであればふたりに追い付く事も可能だろう。

「逮捕される事になったら、恐らく契約が切れるだろうけど…貴方達はどうしたい?」

彼が無事に保護してくれる事を願いつつ…エンジェルの件をヒビキへと尋ねれば、任せて欲しいと言われて素直に頷く。( あれだけ、ボロボロで動く気力も無いだろうけど… )

鍵の方の件については任せると言ってくれた彼から鍵たちを受け取って、星霊達へと問い掛ければ、返答が有って。その意志を尊重するからと一旦、鍵を預かった。

「…大丈夫?」
「嗚呼、僕は何もしてないからね…君に比べれば何とも」
「違う、精神的に。…カレンは仲間だったんじゃないの」
「! 心配してくれるのかい?」

氷漬けのままだったハッピーに近付いて氷を溶かしていれば、後は評議院に任せるだけだと戻って来たヒビキ。その表情は決して明るいとは言えなくて、思わず尋ねれば、彼は目を丸くした。

「会った事も無いけど、星霊を酷い扱いをしてたのは知ってる。それは許せないけど…それでも、誰かにとっては大切な人だった事に変わりはないでしょう」
「君は優しいんだね」
「別に。…誰だって、大切な人を失うのは辛いってだけ」
「君も、」
「うわあああああ」

戻って来たヒビキが何かを言い掛けた所で、氷が完全に溶けてハッピーが声を上げる。恐らく、彼の思考は氷漬けにされている所で終わっているのだろう。大丈夫だからと先程までの状況を説明した。




第26話:破滅の行進 ( 1 / 8 )→← ( 6 / 7 )



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ゆきっき(プロフ) - いつかヴェンディが真実を知る日をずっと楽しみに待ってます! (2022年8月4日 0時) (レス) @page46 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続き待ってます (2021年6月11日 16時) (レス) id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しく思います。また近々続きの更新して下さると嬉しく思います。更新を楽しみに待ってます。 (2021年3月31日 6時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しいです。更新を楽しみに待ってます。 (2021年1月21日 21時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。返信待ってます。 (2020年7月28日 18時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗葉 | 作成日時:2019年11月30日 19時

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