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「マスター!? 本気かよ!?」
「ふざけんな!そいつは直接、危害加えて来た奴だぞ!?」

マスター先導で中へと入るだけで一気に騒然とする室内。更に新メンバー紹介となれば…ジュビアは未だしも、ガジルに対して反対の声が上がるのは予想通り過ぎた。

「A…」
「レビィ。……怖い?」
「す、少し…でも、マスターはもう決めてるんだろうから、何も言うつもりはないよ」
「そう。…所で、傷はもう良いの?」
「あ、うん!Aが治療してくれたお陰で、痛みが消えるのも早かったし、傷痕も残らなかったよ」

馴れ合うつもりはねェと飛んで来る声に反論するガジル。最早、一触即発と言わんばかりの雰囲気に呆れていれば、後ろから声を掛けられて振り返る。( ルーシィもだけど、ガジルに関してはレビィ達、シャドウ・ギアが一番の被害者とも言えて )

本当は文句のひとつでも言う権利は有るのだとは思うけど、単に彼が怖いのか。でも、レビィの言う通り…もうマスターがあの話(・・・)をして、それを彼が承諾した時点で…仲間として、家族として受け入れているのだから、周りが何と言おうと加入が覆る事は無い。

「…あ!そう言えば、ギルドの中は見た?」
「嗚呼、いや…まだ」
「色々新しく出来てるから、見て回ろうよ!」

話を切り替えるように声を上げた彼女に頷けば、手を引かれてギルドの中の案内を受ける。酒場の奥にはプール、地下には遊技場。そして何より、変わったのは2階には誰でも上がって良い事になったらしい。勿論、S級クエストにはS級魔導士の同行が条件だけど。

「彼処にはステージが有るんだけど…今度、ミラが歌聴かせてくれるんだって!」
「ミラの歌声、綺麗だからね」
「うん、楽しみだなあ!」

レビィが指差す先にはカーテンが在って、その奥にステージが在るらしい。ミラの歌 ── メインイベントが有る日までにはアクア達も帰って来ている頃だろう。来ない確率の方が高いかもしれないけど…ミストガンにも声を掛けてみようと思いながら、依頼ボードを見た後、カウンターへと向かう。

「あら、もう仕事に出るの?」
「近くのだけど。…あ、何でも良いから食べ物お願い出来る? 出来れば、外で食べられる物が良いんだけど」
「サンドイッチとかで良いかしら?」

それでお願いと頷けば、手を洗って早速と言わんばかりに調理を開始するミラ。一人暮らしの長さから、自炊はするけど…それでもミラの腕前には適わないだろう。そう経たない内に完成したサンドイッチの入ったバスケットを受け取り、お金を払うと足を動かした。




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ムーン(プロフ) - とてもこの作品が好きです!更新頑張ってください! (2019年10月2日 23時) (レス) id: dbcb69aa60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗葉 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/F0OOQB  
作成日時:2019年6月25日 16時

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