FAIRY TAIL - 蒼穹の巫女 - 02 (ページ3)

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「それで、その人は？多分、初めて見る顔だと思うんだけど」

キャンサーはちゃんと喚ばれているし、着替えも持っている。彼女が着替え終わった後、レオ伝手にアカネでの一件を聞いた事、星霊界を通って此処に来た事を説明すれば、驚きつつも納得した様子の面々。

ナツ、グレイ、ルーシィまでは此処に居ることが想像着いていたけど、一人だけ顔を知らない青髪の人に思わず首を傾げる。

「ジュビアだよ。元ファントム…エレメント４のひとり」
「あ、あの…ジュビア、ファントムが解散して行く宛がなくて、それで」
「嗚呼、妖精の尻尾に入りたいって事？」
「は、はい！」
「察しが良いな、お前」
「まあ…マスターは認めてくれるんじゃない？私としても犯罪に走られるより、全然良いと思う」

何かを言いたげにおどおどとしていた彼女 ── ジュビアが何を言いたいのか分かって、口にすれば正解だったようで。

フリーの魔導士は何かと不便だろうから、何処かに入っておきたいという気持ちは分からなくもない。マスターの命令とは言えど、何で態々、敵対した妖精の尻尾なのかまでは流石に分からないけど。

「つーか、お前！！何でフード取らねえんだよ！」
「ちょっと、ナツ！！」
「……急に何の話？」

今まで気にしてなかったくせに急に突っ込んで来たナツと、その隣で気まずそうな顔を見せたルーシィに思わず眉を顰める。

「ラクサスが言ってたんだ！オレ達が弱ェから、Aが本当の姿を見せないんだ！って」
「ちょっと飛躍し過ぎな気もするけど…まあ、大体そんな感じのような事を…」

( ！余計な事を… ) 彼等がいつラクサスに会って、どういう経緯でそんな話になったかは知らないが…ラクサスもラクサスで勝手に言ってくれるものだ。

「別にナツ達を弱いと思った事は無いし、信じてない訳でも無い。これは私の問題なだけ。…ミストガンが姿を見せないのと一緒」

「いたぞー！！侵入者だー！！」

「「「「！」」」」

ナツが何かを言い掛けた時、聞こえて来た声と複数の足音。こりねえ奴等だなと呟いている辺り、もう一度はやり合っているのだろう。銃を取り出した時、聞こえた悲鳴。その先に居たのは、

「エルザ！！！」
「良かった！！無事だったんだね！！」
「か……かっこいい」

連れて行かれたというエルザで。鎧を身に纏って両手に剣を持っている辺り、ずっと交戦しながら移動して来たのかもしれない。

「お……お前達が何故ここに……A、お前まで」
「何故もクソもねえんだよ！！なめられたまま、引っ込んでたら妖精の尻尾の名折れだろ！！」

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