FAIRY TAIL - 蒼穹の巫女 - (ページ10)

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「此処は…」

Aと分かれた後、ナツ達を探す為に探していると集落の様なものを見付ける。其処には人と断言して良いのかは良く分からない人達が居て。( だって、身体の一部が悪魔みたいなんだもん…！ )

「あの、貴女も妖精の尻尾の魔導士なのですか？」
「あい、アクアと言います！他の人は何処に居ますか」

ひとり突っ込みしながらも降りれば、声を掛けられて振り返る。其処には足の一部が悪魔のような身体になっている女性が居た。

「彼処の大きなテントが見えますか？彼処に」
「有難うございます！」

彼女の指差す先には、この集落のような場所で一番大きなテント。軽く頭を下げるとそのテントの方へと駆け出した。

「わあ！」
「悪い！…って、アクアじゃねえか」
「あ、グレイ」

中に入ろうとすると何かに蹴られて、鞄を置いてコロコロと転がる。止まって顔を上げれば、身体に包帯を巻いたグレイが経っていた。

「お前が居るって事は、エルザだけじゃなくてAも来てんのか？」
「うん。この島の何処かに居るはずだよ」

起こしてくれたグレイに御礼を言って、身体に着いた土を払い、鞄を拾う。そうかと少しだけ怖い顔をしているグレイを不思議に思いつつも、何処かへと向かう彼の背を見送った。

「エルザ、居るのー？」

「 ── これでは話にならん！全ては仕事を片付けてからだ」
「「エルザ！」」
「勘違いするなよ。罰は受けて貰うぞ」

気を取り直してテントを潜れば、何故か縛られているルーシィとハッピー。更には剣を構えているエルザ。呆気に取られていれば、身体を傷付けること無く、縄だけを切った。

「！アクアじゃないか。お前が居るということはAも着いたのか？」
「うん！ミラちゃんに聞いた？」
「嗚呼、ラクサスの思い通りになるのも癪に障ると言っていた事もな」

数日前。ナツに勝負を挑まれたラクサスが言った、＂エルザ如き(・・)に勝てねーようじゃ、俺には勝てねェよ＂という言葉を根に持っていたらしい。顔には、苛つきながらも笑みがあった。( 怖… )

「じゃあ、Aの手によって正式に受理されている事も？」
「嗚呼、聞いた」
「え…じゃあ、罰受けなくても良いの？」
「あ、妖精の尻尾の名にかけて依頼の件にはフォロー入れるけど、罰とかそういうのはエルザに任せるって」
「そうか、Aらしい。…ならば罰に関しては変わらないな」
「「あいやー！！」」

一瞬でも希望を持ったのか…ルーシィとハッピーの顔が輝いたのも束の間、一瞬にして青ざめる。( ルーシィがハッピー化しちゃった！ )

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