the past.2 ページ40
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ぽーん。地下7階を指すエレベーターの表示ランプを見つめながら、溜息をつく。
また。またカードキー失くした事を言うの忘れた。あの様子の管理人の所に行く気にもなれないし。
今日もまた705室と書かれた部屋の扉をノックする。
暫く待っても返事がない、不在なのだろうか。
仕方ないから大浴場に行くか。
本音では人がいっぱいなのは嫌だから、部屋のシャワー室を借りたかったが、前に聞いた大浴場の方へと来た道を戻った。
体が焼け焦げてしまいそうなほど凝視される。まるで珍しいものを見ているみたいに。
時間帯のせいか、大浴場にはそれほど人は居ない。
だが、一人一人がこちらに目を向けているのは嫌でもわかる。
もしかしたら管理人の弟、という事がバレているのかもしれないから、百歩譲って、その僕が気付かないように見て。
最初は血まみれの衣服に疑念を抱いてこちらを窺っているのかと思ったが、そうでは無いようだ。
僕がシャワー浴びている間も、浴槽に入っている間も、ずっとこちらを見ている。
視線に耐え切れずさっさと風呂を出て着替える為に脱衣所に向かう。
脱衣所のドアを開けると、見知った顔がいた。
黒い髪は濡れていて、いつもに増してモップみたいな姿に思わず、笑いそうになる。
「何笑ってんだよ」
不貞腐れたような表情でこちらに視線を向ける
笑いを堪えきれず、声を出してしまった事で存在がバレてしまったようだ。
別に笑うつもりはなかったのだが、あまりにも……。
「ご、ごめ……くっ……」
緊張してたからか、さらにツボにハマって口を抑えても笑いが止まらない。
その姿に苛立ちを覚えたのか、前髪をかき上げて舌打ちをした。
思わずその姿に釘付けになってしまう。
前髪を上げたことによって彫りの深い整った顔がよく見えるようになった。
男らしくきりっと上がった眉毛に、切れ長の目。
さっきのモップ犬からのギャップが。
あまりの顔の良さに一瞬だけ呼吸を忘れてしまう程だ。
僕の視線に気付いたのか、睨み返してきた。
水も滴るいい男とはこういう事なんだな、と脱衣所の鏡に映る、自分と
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夕夜 - とっても面白いです！続き待ってますね。応援しています！！ (5月7日 22時) (
レス) @page43 id: 19daafe7ae (このIDを非表示/違反報告)
地銀(プロフ) - kemさん» ありがとうございます！CSSは自作です（ ; ; ） (2022年7月31日 4時) (レス) id: ace2098bf5 (このIDを非表示/違反報告)
kem - めっちゃ面白いです!!!!CSSってどこのつかってますか?? (2022年7月31日 1時) (レス) @page19 id: c443e77f26 (このIDを非表示/違反報告)
地銀(プロフ) - あーちゃん様さん» 有難うございます！頑張ります（ ; ; ） (2022年7月29日 1時) (レス) id: ace2098bf5 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん様 - 更新待ってます‼めちゃめちゃ面白いです‼ (2022年7月28日 19時) (レス) @page7 id: 875565d54e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地銀 | 作成日時：2022年7月28日 7時
