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he's an enigma. 7 ページ11

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「どちら様……ってやだ!(シキ)じゃん!!」


玄関を開けて出てきたのは、二十代前半くらいの女性、いや声的に男性だろうか。
真っ赤な瞳で一護(イチゴ)の顔を捉えるなり驚いた様子で、大きな声を上げた。

そのせいか、奥から誰かがやってくる足音が聞こえてくる。


(シキ)か。
生首コレクター(違反者)を通報した後、連絡が途絶えたからくたばったかと」


現れたのは白衣を着た男性だ。この人も瞳が真っ赤だ。

彼の顔を見た瞬間、僕は目を疑ってしまった。
占い師としてよくバラエティやらテレビによく出ている、演者(エンタテイナー)だ。

よく見たらこの女性のような男性も見たことがある。

白衣の男は占い師の(ヒツジ)、ナース姿なのがその相方の山羊(ヤギ)


「黙れ、今日は血を買いにきただけだからすぐ帰る」


一護(イチゴ)は僕を地面に着地させた後、先程母親から渡された5000円を差し出す。


「……それっぽっちじゃなんも足しにならないぞ」

「まあまあ。(ヒツジ)もケチケチしないで、旧友割って事で」


どうやら一護(イチゴ)と彼らは古くからの知り合いらしい。
しかし、そんな事よりも僕の頭は疑問が溢れて止まらない。

なんで僕のことを一切目に入れないんだろうか。

しかも血を買うって。

さっきの吸血鬼みたいな話もよくわからないし、誰か説明して欲しい。


もやもやしながらも、とりあえず僕は彼らの会話を聞くことにした。
まず一護(イチゴ)が差し出したお金を見て、白衣の男は渋々といった感じで受け取り、中に入れとハンドジェスチャーで示した。

そのあと

一護(イチゴ)はそれについていくように中へと入っていった。僕もその背中を追う。

家の中に入ると外見とはかけ離れて、診療所のように広く、そして綺麗だった。
病院独特の匂いはあまりなく、どちらかというと甘い香りが充満している。

奥に受付があるのを見るとこちら側は裏口だろうか。

この場所を観察していると、気付いたら周りに人が居なくなっていた。


「あ、あれ」


みんな足が早すぎて、置いてかれたと思い辺りを見回すと、一部屋だけ電気がついた部屋を見つけた。

もしかしてあそこかもと。小走り気味に部屋に向かう。





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夕夜 - とっても面白いです!続き待ってますね。応援しています!! (5月7日 22時) (レス) @page43 id: 19daafe7ae (このIDを非表示/違反報告)
地銀(プロフ) - kemさん» ありがとうございます!CSSは自作です( ; ; ) (2022年7月31日 4時) (レス) id: ace2098bf5 (このIDを非表示/違反報告)
kem - めっちゃ面白いです!!!!CSSってどこのつかってますか?? (2022年7月31日 1時) (レス) @page19 id: c443e77f26 (このIDを非表示/違反報告)
地銀(プロフ) - あーちゃん様さん» 有難うございます!頑張ります( ; ; ) (2022年7月29日 1時) (レス) id: ace2098bf5 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん様 - 更新待ってます‼めちゃめちゃ面白いです‼ (2022年7月28日 19時) (レス) @page7 id: 875565d54e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:地銀 | 作成日時:2022年7月28日 7時

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