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「諸君！おはよう！！」
生徒会が勢揃いした早朝7時。
はきはきと聞き取りやすい会長の声が響いた。
まだ登校してくる生徒は少ない。
朝練のある部もまだ始まっていないようだ。
朝早い集合に、まだ眠気のある俺は欠伸を噛み殺しつつ自分の持ち場に着く。
こう改めて見ると、勢揃いした生徒会は圧巻というか圧力があるというか何というか。
兎に角近寄りがたいのだ。
だがいざ生徒達が登校してくると、途端に和やかな雰囲気になる。
笑顔で、爽やかに、がモットーらしく、どちらかというと運動部に近い気がした。
俺も先輩方を見習わなければ。
「おはよう。鈴木さん、山本さん、高橋さん」
いつもバスケ部の応援に来てくれる女の子達だ。見覚えがあるため挨拶をしてみる。
笑顔で、はきはきと、爽やかに！
「Aくん！！？」
「お、おはよ！そういえば生徒会に入ったんだよね…！」
「えっ、Aくん！？やだもうスッピンなのに…！」
キャーキャーと言いながら頬を染める彼女たち。
自分でいうのもなんなのだが、ありがたいことに俺の容姿は整っている方だ。
そのためこんな反応には16年生きてきてもう慣れた。
そして此処だけの話、普段の俺はもっと女子ウケのいい性格をしている。
猫被り、とまではいかないが、そちらの方が本性を出すより何かと都合がいい。
だってせっかく地元から離れ、わざわざ一人暮らしもし、誰も俺の事を知らない高校に来たのに、元ヤンがバレたら笑えないだろ？
この学校では今度こそ平穏な日々を過ごすのだ。
俺自身を知っているのはなみちゃんだけで充分だし。
俺は学習した。
この容姿を活かせば、うまく事が進みやすい。
俺、ではなく、僕。
だろ、ではなく、だよね。
…と、これだけ変えるだけで人からの印象は良くなるのだ。
「そこの二年生止まれ！！」
突如空気がピリ、と張り詰める。
この声は会長だ。
手を振って彼女たちを見送ると、俺は急いで彼のもとへ向かった。
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Td(プロフ) - ともえさん» ありがとうございます。検討致します (2018年12月17日 19時) (
レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
Td(プロフ) - ミオさん» こちらこそありがとうございました。検討します。 (2018年12月17日 19時) (レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
ともえ(プロフ) - 面白かったです！続編希望です！ (2018年12月17日 8時) (レス) id: 3030554e8b (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございました！続編希望です！ (2018年12月17日 2時) (レス) id: f13eb61b67 (このIDを非表示/違反報告)
怠惰(プロフ) - 油菜さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2018年3月8日 6時) (レス) id: 49a9a48379 (このIDを非表示/違反報告)
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