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「よし、終わったーーー!!!」





ようやく基礎の基礎を頭に詰め込んだ。

ここまで付き合ってくれたなみちゃんには感謝しかない。

毎テスト最下位争いをしているような俺に、こんなに親身になって勉強を教えてくれるだなんて…。


大抵のヤツらは『奇跡の馬鹿ワロタw』って見捨てていくのに…。

なみちゃんは俺の救世主…いや神!マジ神様!




「頑張ったね。そしたらもう遅いし、早く帰ろうか」


「ん、ほんとサンキューね。助かった」




礼を言い、荷物を纏める。

戸締りをして教室の電気を消せば、辺りは一気に暗闇に包まれた。


怖すぎワロタ。いやワロエナイ。


暗所恐怖症かもしれん俺。



「A」

「ヒェッ!」


突然後ろから声をかけられ、思わ変な声が出る。

振り向けば笑いを堪えているなみちゃんがいて。



「ふはっ、なんて声出してんの。ほんと昔から暗闇ダメだねお前」


「ちっ、ちげーし!全然怖ないわ!!」


「はいはい、そーだね」


「受け流すなよ!!」



飄々としている彼はやっぱり掴めない。

どうどうと宥めてくるあたり、やっぱり馬鹿にされている気がする。


「あ、」

「え!?へ!?な、なに??」

「いやAまじでテンパりすぎだから。ほら、あれ見なよ」



スマホの懐中電灯を頼りに歩いていれば、突然なみちゃんの足が止まった。

それにびびって、いやビビってないからな。

ちょーーっとびっくりしただけ。


そう、びっくりして、俺も歩みを止める。


そしてなみちゃんが指さす先を見た。



そこにはまだ明かりのついている教室が、ポツン、と一つ。

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設定タグ:オリジナル , BL , 創作   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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Td(プロフ) - ともえさん» ありがとうございます。検討致します (2018年12月17日 19時) (レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
Td(プロフ) - ミオさん» こちらこそありがとうございました。検討します。 (2018年12月17日 19時) (レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
ともえ(プロフ) - 面白かったです!続編希望です! (2018年12月17日 8時) (レス) id: 3030554e8b (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 面白かったです!ありがとうございました!続編希望です! (2018年12月17日 2時) (レス) id: f13eb61b67 (このIDを非表示/違反報告)
怠惰(プロフ) - 油菜さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです! (2018年3月8日 6時) (レス) id: 49a9a48379 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Td | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年12月15日 16時

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