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宏光と付き合い始めてもう5年になる
「宏光、俺の台本知らない？」
「ん？……あっ！ごめん。これ、太輔のだった！」
メンバーの中では名前で呼び合う事も
「太輔、今日何時に帰る？」」
「あぁ、今日はもう終わりだから一緒に帰れるよ。」
同じ家に帰っちゃう事も
「今日も可愛かったよ〜♪」
「はいはい。藤ヶ谷さんもカッコ良かったですよ。」
半分冗談、半分本気でこんなこと言っちゃう事も…
メンバーの中ではもう日常の出来事
その一方で…
「太輔、今度のドラマさ、スタジオがあっちのマンションに近いんだわ。だから、撮影の日は別宅から通うわ。」
「まじかぁ…。まぁ、忙しくなるもんなぁ。」
「撮影がない日はこっちに帰るからさ。」
「ん、了解。頑張って来いよ。」
付き合い始めた頃は、多少無理したって一緒にいる方を選んでた
「んじゃ、しばらく出来なくなるからさ、今日から毎日…」
「えぇ〜。毎日はきついっす。」
「いやいや、ドラマ長いよ？我慢する俺の身にもなってよ。」
「どうせ、こっちに帰って来たらヤ るんだろ？」
「当たり前じゃん。けどさ、絶対宏光疲れて寝ちゃうもん。途中で寝られちゃうのだって結構キツいんだよ？」
付き合い始めた頃は…宏光は手を繋ぐだけでも照れて真っ赤になってた
「じゃあ、毎日は諦める。その代わり…」
「変態なのは嫌だよ？」
「変態なのって？」
「コスプレとか、目隠しとか、おもちゃとか…」
「……」
付き合い初めの頃は、こんな事出来なかったけど…ね…うん…
5年も経てば恥じらいとかそう言うのも段々薄れて行く訳で…
あの頃は、当たり前じゃなかった出来事が、一つずつ日常になって行く事が幸せで…
ちょっとした事に一喜一憂してたなぁ…
「太輔、明日、大倉と飲みに行ってくる。」
「ん、分かったぁ。」
「……遅くなるかもしんないよ。」
「りょーかい。」
「……」
「…ん？」
「何でもない…」
そういや…
メンバーにすら嫉妬してたよな…あの頃は…
あれ…？いつ頃からだろう…
宏光が隣にいる事が当たり前になったのは…
.
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作者名：MISA
| 作成日時：2015年11月1日 21時
