「ごめんね」なんて言わないで。(Ki) ページ1
付き合って3年と少し。
いつからか距離も遠くなってた。
気付かないふりをしても、時間は残酷なまでに
真実を教えてくれる。
『もう、別れようか』
不思議とその言葉を聞いて悲しみは出てこなくて
君への想いでいっぱいになった心が空になっていくだけだった。
別れを告げられたあとは、正直何も覚えてなくて
覚えてるのは家を出ていく時の
『ごめん。幸せにできなくて。…ごめんね。』
そう言って優しく、だけど切なそうに笑う君の顔だけで。
ごめんねなんて言われたら、
俺、どういう顔していいかわかんねえじゃん。
乱暴に閉まるわけでもなく、ただ静かに音を立てて閉まる
ふたりが住んでいたアパートの扉は
もう終わりだね。そう言ってるみたいだったから、
俺はそこに立ち尽くすしか出来なかった。
ただ立ち尽くして、これまでの3年間を振り返って、
壊れる時はあっという間なんだと思うだけで。
3年間…何してたっけ。
そもそも、俺らなんで付き合ったんだっけ。
続く
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作者名:らび | 作成日時:2026年2月16日 9時


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