この薄汚れた世界の中で

・(小野side) ページ7

反省会も無事終わり､各々目的の場所へ向かう｡

菅ぽんは報告書をまとめに｡
立花くんは日野くんと銃のカスタム｡
まじーは近ちゃんと射撃場だったかな…


今日はいつもより軽めの抗争だった｡
相手も出来て間もないファミリーだし､
あんなもんか。
…あ､俺も後で報告書書かなくちゃ｡

そんな事をぼんやり考えつつ廊下を歩く｡


さっき櫻井さんが言っていたが､DABAは
FIRST内のグループだ。
FIRSTっていうファミリーがあって､そこの幹部達で形成されてるチームっていうの?そんな感じ｡
元々は俺ら7人で組んでたんだけど､最近Aちゃんも加入した｡8人居ると､全員がペア組んで戦えるから便利なんだよねぇ

その上､彼女はどんな武器でも使いこなせるオールラウンダー…本当､何処から来たか知らないけど有難i｢おーい小野くん!｣



後ろから僕を呼ぶ声…菅ぽん?

｢確か銃の調子悪いって言ってたよね?｣
｢あ!!そうだった!｣
｢うん､僕代わりに書類まとめておくから､杉田くんの所行ってきなよ!今ならまだ居るでしょ｣
｢うん､じゃあお言葉に甘えて｡｣
｢ついでにAちゃんも連れてってあげて
これからお世話になるんだし｣

さすが菅ぽん｡気が利く!
早速Aちゃんのとこ行かなくちゃ

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

｢Aちゃん､居る?｣

今はAちゃんの部屋の前

｢お世話になってる所に行くんだけど､一緒に行きませんか?挨拶も済ませられるし｣
『!!…行きます!今開けますね』
心做しか声が嬉しそう｡

『少し待ってて下さい､着替えるので｡』
ドアから顔を覗かせたAちゃんは可愛い
部屋着で､ちょっとドキッとした｡


その姿に見とれていると
｢あれ､小野じゃん｡どうしたの､Aに用?｣
洗面所と思われる所から濡れた髪の潤が登場
タオル掛けてジーパン履いてるけど上は裸……?
というか何で潤がここに居るの､どういう関係?


｢まぁ､…アヤシイ関係ってやつ?｣
『私未成年なので､それは犯罪です』
｢じゃあ……Aは俺の妹だから｣
『それだとさらにアウトです』

慌てたように戻ってきたAちゃんが話す

『勉強とか教えてもらう為に呼んでたんです｡
部屋も隣で近いですし…気づいたら居るようになっちゃいましたけど笑』

不服そうな顔をした潤を置いて､
俺達は目的地へと向かった｡








福山｢俺､お前の事本気だよ?気づけよ｣

ごめんね､潤｡俺には聞こえちゃったんだ
届かない告白が

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