#13 酩酊(立花side) ページ32
「ごめん」
一言そう謝ってから、Aの唇を奪う。
舌を絡めると身体がピクリと跳ね、それを何度か繰り返すと力尽きてベッドへ沈んでいった。
あらかた、意識が飛んだんだろう。
快楽が限界を超えて苦痛になったのか、
その頬には一筋の涙が伝っていて
「ごめんな」
止むを得ないとしても、流石に悪い事をした。
せめてその涙は拭おうと、頬に手を伸ば___
____そうとしたのだが。
?「おい」
ドスの効いた声が響くと同時に後頭部へ銃口が
押し付けられ、叶わなかった。
?「お前も、頭吹っ飛ばされたい?」
「……遅かったですね。アンダーボスのくせに」
「っ!」
相手が一瞬怯んだ隙に、銃を後ろ手で叩き落とす。
そのまま反転して首筋にナイフを、
櫻井「流石にそう上手くは行かないでしょ。
俺だって、この仕事長くやってんだから」
呆れた顔でこちらを見つめる櫻井さん。
その銃口は、俺の額に突きつけられている
予備でも持っていたのだろうか。
「悪いですが、こうするしかなかったので。
勘違いされてるみたいですし?」
櫻井「……あぁ、そうみたいだね。すまない」
「分かって頂ければ結構です」
そこから暫く、沈黙が続いた
櫻井さんが少し考える素振りを見せ、
櫻井「まあ、いいよ。それよりさ」
「何でしょう?」
櫻井「間島に車回してって伝えて。安元も乗せてね。……あと、なる早で潤を呼んでくれる?」
ここに、と付け足してAの側へ跪く。
____また
「どうして潤を?」
櫻井「いろいろあんのよ、こいつらにも。」
「へぇ。それは興味がありますね」
櫻井「…お前もそのうち知る。ほら、早く行け」
「その言葉、楽しみにしてますから」
これ以上は揺さぶっても無駄だ。諦めて間島の元へ向かう事にする。
「……あ、もしもし間島?安元と___」
間島《何?___はい、了解。急いで向かう》
「ん、宜しくね」
無線を切って、部屋の扉を開けた刹那
『……っめんなさ…ゆるし、て………』
そんな声悲痛な声が聞こえた気がした。
あの声は____
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亜樹(プロフ) - 神谷さん!調教して下さい!彼なら許す(笑) (2019年1月11日 18時) (レス) id: 42e8eb5d96 (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - 自称変態さん» 自称変態さんコメントありがとうございます!(凄い名前だな…by神谷)その2人も後々……?楽しみにしてて下さい♪ (2018年11月5日 7時) (レス) id: b6d5b356d9 (このIDを非表示/違反報告)
自称変態 - 日野さんのせりふ神谷さんと櫻井さんにも言ってほしいです!!!!! (2018年11月4日 22時) (レス) id: 3de450cf70 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 今日作者の新作?のところにこの作品があったので見たんですけどやっぱのりすけさんの作品はすごいですね("⌒∇⌒")掛け持ち大変でしょうけど頑張ってください! (2018年10月17日 18時) (レス) id: 5f429ae7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ryoriisa(プロフ) - のりすけさん» 占ツクのボードに書き込みしたので、そちらでお話しませんか?? (2018年9月24日 16時) (レス) id: 6d61661040 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のりすけ | 作成日時:2018年8月27日 20時