< 48 > ページ48
<北side>
ば 「宏光〜よく来たね。渉も元気そうで」
北 「ばあ様も相変わらず元気だね」
ば 「当たり前だろ、お前より元気だわよ」
「大奥様、お茶の準備が出来ております」
ば 「あらあら、ほら2人共いらっしゃい」
執事…いやマネージャーみたいな人が頭をペコリと下げた。
やっぱりばあ様は凄い人なんだな…。
俺らの前だと、ただのばぁちゃんなのにな。
ば 「さてと…まずは宏光ちゃんとご飯食べてるかい?」
北 「うん、食べてるよ」
ば 「ならいいけど、渉もちゃんとしてるね?」
横 「俺は大丈夫だよ(笑)」
ば 「髪も伸びたわねぇ。切るって言ってなかったかい?」
北 「あー…やめたんだ」
ば 「なんだい。ならドライヤーをやっぱ買ってやらないと」
北 「あ、大丈夫!ちゃんと…乾かしてる…///」
ば 「……、宏光あんた…」
北 「ばあ様、俺ねあの人と話すようになったんだよ」
ば 「あらあら!」
横 「しかも、もぉ泊まってるし合鍵まで貰ってる(笑)」
北 「横尾サンっ!!///」
ば 「あらあらまぁまぁっ!!」
ばあ様は嬉しそうに俺と横尾サンの顔を交互に見た。
ば 「良かったじゃない!どぉ?彼は理想通りだった?」
北 「それ以上だったよ」
ば 「そうかいそうかい、聞かせておくれ」
まるで女学生のように、
キャッキャッと話に華を咲かせたがるばあ様。
俺はそんなばあ様に太輔との出会いを話した。
ば 「あらあら、素敵な方だったのね本当に」
北 「うん」
太輔が褒められると嬉しい。
俺も自然に笑みが溢れてしまう。
ば 「なら、気持ちにも新しい風は吹いたかい?」
北 「んー…わかんねぇ。でも…」
ば 「浮かんではいるんだね?」
北 「うん…、でも無理だと思う…」
ば 「宏光…、ちょっとこっちへいらっしゃい」
北 「え?」
ば 「お庭に行きましょう。渉もいらっしゃい」
ばあ様に言われるまま庭に出た。
ばあ様ん家の庭は太輔ん家と違って、文字通り華やかだ。
ば 「宏光ごらん?大根の月だわ」
そう言われて空を見上げれば、青空に浮かぶ月。
大根の月って確か…、本の題名だったな…。
薄切り大根のような薄い満月。
ば 「宏光ならなんて言う?」
北 「俺…?」
ばあ様はニコニコしながら俺を見た。
俺はその笑顔に押し潰されそうだった。
767人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱蝶(プロフ) - ふじみつさん» ふじみつさん♪こんにちは(*^^*)繰り返し読んでくださり有難うございます、私にとってとても特別なお話なのでとても嬉しいです(*^^*)今お泊まりですか!まだまだワクワクが沢山待ってますね(*´艸`) (2018年9月22日 18時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
ふじみつ(プロフ) - こんにちは(〃ω〃) 何度も何度も逢いたくなるこの世界。突然読み返したくなるんです。大好きとしかいいようがありません。今、初めて太輔君のお家にお泊まりしてる所なのに、何だかドバーッと感情が溢れだしました。早くみっ君を幸せにする為に読まなくちゃ! (2018年9月22日 15時) (レス) id: 67a79b765f (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - 斐南さん» 斐南サン♪あはは、コメントの名前見てビックリしちゃいました(笑)今ね、文字とか書き直しもしてますので、もっと読みやすくなると思いますので、また宜しくお願いします(笑) (2016年9月1日 20時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
斐南(プロフ) - もう何度も読み返しているのに、何度も何度もここへ来ては同じように感動します。このお話は私の宝物です。本恋を創って下さって本当にありがとうございます! (2016年9月1日 20時) (レス) id: e9c55da7fe (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - \(^o^)/さん» 初めまして、お逢い出来て嬉しいです(*^^*)ノンリアルですが、楽しんで頂けたら嬉しいです(*^^*) (2015年6月2日 19時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朱蝶 | 作成日時:2015年3月23日 19時