蛇の呼吸 ページ39
今この瞬間だけ生きている。生前の記憶も微かにある
何処からどうやって記憶を掘り出して、目の前にいるのが私たちだと気づかせればいいのか...迷っていても何時かは殺される。杏寿郎さんが人殺しになってしまう
胡蝶「鬼を探してください。私はこの青年を...」
高峰「いい...次は俺が喰われる番だ...何回も弟に会えた...礼は俺の身体で...」
胡蝶「やめてください。そうやって命をお粗末にするなど、私とて許しませんよ。」
伊黒「相手は俺たちを柱だと認識し、姿を表さない。A、そいつを斬らずに耐えろ」
「わかっています!この人を斬りたくない!」
伊黒「誰も斬らせるな。そいつを人殺しにさせるなよ」
「はい!」
隠れる臆病者は、どう相手に見つからずに過ごすかを考えている。その思考の裏をかく
枯骨「フハハ...何時かは死ぬというのに。煉獄杏寿郎に会えて楽しいだろう。嬉しいだろう。もっと戦い、血を流せ...その骨を俺に寄越せ...」
伊黒「終わりだ」
枯骨「一般市民を斬るほど、主は強くないだろう」
杏寿郎を操る鬼を見つけたというのに、動く死体がまだ幾つもある。その全てが市民と隊士だ
隊士「枯骨に...仇なす者...鬼は...斬る...」
すぐ下にAがいる。死体とて彼らを傷つけるのは、俺でも抵抗がある
伊黒「...クソッ」
枯骨「隊士は蛇、市民はあの青年と蝶だ。」
屋根から飛び降りるが、隊士たちはそれでも追いかけてくる。この隊士を排除しない限り鬼を倒しにいけないが、隊士たちを排除することができない
胡蝶「...人を斬ること、覚悟した方がよかったですね。」
「伊黒さん!覚悟を決めてください!!!」
伊黒「...斬るのか」
「それ以外に道はない!彼らはもう死んでいる!!!」
そうやって自分自身を納得させないと勝てない
伊黒「蛇の呼吸、伍ノ型・蜿蜿長蛇」
...精神面では評価できる。少しは任せていいかもしれない
「水の呼吸、伍ノ型・干天の慈雨」
杏寿郎も今の技で、少しは苦しまずにあの世に逝けただろう
杏寿郎「...すまないな。七味少女」
「...枯骨、この街に来てからずっとお前を殺したかったよ。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年7月18日 11時