その一生 ページ29
俺と憂妃の家族はみんな目が死んでいた。一日動かないのが当たり前だ
兄は治りかけていたが、母親と父親はもう目覚めない。植物状態、心の病気、色々と重なりすぎた。もう目覚めない
でも兄だけは植物状態というものではなかった。病が治り戻ってきた
俺はある日、友人と一緒に火遊びをした。憂妃は家の中にいた
ふざけて振り回していたらそれが家に燃え移り、俺の思考は一瞬で真っ白となった。火が怖い。家族が中にいる。俺が殺してしまうのか?俺が殺したのか?
憂妃「 !」
孵「...」
俺が殺した
憂妃「何でこんなことで...嫌い!」
孵「ゆき...」
無惨「不幸だな。自分の手で家族を失った苦しみはどうだ?」
そうだ。この時に無惨に出会った
孵「...」
無惨「選択肢をやる」
あれから何年経ったか。憂妃がいる場所を突き止めた俺は、夜になってから家の様子を見た。外に幼き少女、中から大きくなった憂妃が出てくる。
憂妃「A、暫くしたら中に戻るのよ。」
憂妃が戻ってすぐ、中から物音がした。皿が割れたり悲鳴が聞こえたり...幼き彼奴は見てるだけだった
「お母さん、お父さん?どうしたの?」
孵「ちょっとした喧嘩だ。君、お兄さんと遊ばないか?俺は君のお母さんの友達なんだ」
「本当?遊ぼう!」
孵「ああ。此方においで」
悪い予感がした。この子だけでも遠くに、せめて明日の朝までは...
遠くから俺はあの家を見つめた。家は火に包まれていた
「手日記...こんなのも託されてしまったよ。柱になったらまた来ます、杏寿郎さん」
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年7月18日 11時