寝癖直し6日目。 ページ6
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『 遅くなってすみません 』
急いで教室に戻ると授業は開始寸前で、
黒尾との話に夢中になっていたせいで教科書すら準備していなかったことに気づく。
古びたロッカーから教科書を急いで取り出し、慌てて席につく。
顔を上げればそう、こいつ 黒尾鉄朗の頭は目の前だ。
さっきコイツの寝癖は愛せないとトイレで悩んできたばっかりだと言うのに … 。
まあいいか、と小さめの筆入れから中学校から愛用しているシャーペンを取り出し、ノートを開いた。
その途端、頭にポンと紙が飛んできてコロン、と机の上に転がった。
グシャグシャに丸められたそれは誰のものかすぐに分かった。
カサ、と音を立てて広げた紙には相変わらず汚い字を踊らせていた。
溜息を含んだ私の溜息は鼻からフッと抜けた。
“ 悪かったよ、あんま気にすんな ”
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ヒヨリ(プロフ) - クロしっかりしろ!髪下ろしたクロも好きなんだけどなぁ (2017年10月17日 13時) (レス) id: 14a2b7e4da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らいえる 。 x他1人 | 作成日時:2017年8月26日 12時