寝癖直し14日目。 ページ14
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『え……』
思いもよらぬ言葉に、開いた口が塞がらない。
多分だけど……初対面の男子に、
お昼に誘われるなんて誰も想像なんてしたことないだろう。
「あ、いや……こうやって関われたのも何かのご縁だなーっておもったので……
それに、僕Aさんと仲良くなりたいです…!
……あ、Aさんが嫌だったらもう全然いいんですよ!?」
あわあわとしながら場を濁す彼を見ていたら、
なんだか面白くて。
『ふふっ…』
思わず笑いがこぼれてしまった。
「あ、れ…、僕なんかおかしいこと言いましたか??」
『ううん、ごめんごめん……!
……はい、私なんかで良ければ、
お昼ご一緒させてください。』
ペコリと頭を下げれば、
「あああ、頭上げてくださいよ!!」
……なんてまた慌てている。
いい機会かもしれない。
心の片隅でそんな感情が芽生え始める。
利用するみたいな形になってしまうのは申し訳ないけれど、
一旦、黒尾のことを忘れるのには、
いいのかもしれない。
だって、私は……、
こういう人のほうが、きっと。
「あ、それじゃあ僕は教室に戻りますね。
お昼に、また。」
気がつく頃にはもう授業開始3分前になっていた。
『うん……あ、ハンカチ、ありがとね。』
なんて軽く手を振りながら教室の中へと踵を返して入っていった。
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ヒヨリ(プロフ) - クロしっかりしろ!髪下ろしたクロも好きなんだけどなぁ (2017年10月17日 13時) (レス) id: 14a2b7e4da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らいえる 。 x他1人 | 作成日時:2017年8月26日 12時