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ハピバの話。 ページ31

12月4日は恒例行事がある。

それは、俺と大我が出会ってから
もう、10年以上続いてる恒例行事。


「いこ。」

京「いつものとこ?」

「ん。」





大我と出会って初めての誕生日。
京本家のパーティにお呼ばれしたのだが、
俺は盛大に大我宛のプレゼントを家に忘れた。

当時小学生だった大我は笑いまくってた。
そして、翌日。無事に渡せた事が始まり。





それからそのまま中学生になった俺らは思春期ど真ん中。
大我にプレゼントをあげる。という事が恥ずかしくなって来てしまった。でも…プレゼントはあげたい……誕生日は祝いたい……そんな相反する感情に悩まされた天邪鬼な俺は……

「俺はこれから、大我の誕生日を1番最後に祝う。」

京「はぁ?」

トンチンカンな事言ってる自覚はあった。
でも、

「大我の1番はどう考えても政樹さん達だろ、俺は大我の中の1番以外になる気、ないから。」

京「で?」

「翌日の1番になるよ。新しい歳になって1日目を盛大に俺は祝うことにする。」

京「はぁ、」

「祝おうと思ってる奴は普通当日に言ってくるだろ?だから翌日は1番最後だろ。」

京「わかるようなわかんないような…」

「俺が勝手にするからな!!覚えとけ!!」

京「急に3流のセリフ。」





それからずっとそんな感じ。
12月は忙しいシーズンではあるけれど、
4日は絶対に俺と大我はオフが被るようにして。

初めの方は、俺の家で。
一日中、ゲームして、美味しいもの食べて、プレゼントを沢山渡して、くだらない話ばっか。

俺が免許を手に入れてからは専らドライブ。
大我の行きたいところに行ったし、ポケカ買って剥いたり、映画ハシゴして、動物園行ったりして、やっぱり大量のプレゼントとくだらない話。

それが、俺らの12月4日のルーティン。




京「んじゃ、よろしく〜」

「はいはい、発進すんぞー」

今回は丸1日オフ。
昨日もチョロっと誕生日会はしたけど、俺の本番は今日。
車を数十分走らせると、

「着いたよ、大我。」

京「んー…早くない?」

「寝てたからだろ…」



着いたのは神崎家御用達のブティック。



年に1回、俺はまずここで大我に服を贈る。


それを着て、12月4日は始まるのである。

バースデイの話→←兄さんとの話。



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作者名:えるち | 作成日時:2021年11月12日 20時

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