昔の話。 ページ18
晴れて大学生となった俺。
そんな中、もう一度7人で歌う機会が。
俺は、ケジメをつけよう。そう思って二つ返事で了承した。メンバーも行ってこいって。
この時だ。この時もし。
俺が断っていれば、未来はどうなっていたか、分からない。
1年半ぶりのバカレア組は、この先の漠然とした不安か、みんな暗い顔をしていて。
多分、俺もだったと思う。
でも、7人で歌うのが、楽しいと思ってしまった。
本番前の暗い顔なぞ何処吹く風。
優吾と
北斗と
ジェシーと
樹と
慎太郎と
大我と
みんなで歌うのが、楽しかった。
バカレアの思い出も、何もかも。全部蘇ってきて。
SnowManで、SnowManとして、そう決めた俺の決意が、揺らいでしまう結果になった。
だから、俺はその事実にそっと蓋をしてやった。
もう、この思いを外に出すことは無い。
出すことは、しない。
大我とか北斗はあの7人への未練をなくして。
樹も慎太郎も迷ってたらしい、Jrを辞めるか。
自分の選択があっていたことにほっとした。
多分あのまま蓋をしていなければ、必死で引き止めてしまっただろうから。
俺が必死にその気持ちを隠している間に
大学も、グループ活動も、個人の活動も。
目まぐるしい日々の中。
ジ「俺は！俺は奏だから一緒にやりたいよ！」
ジェシーから、幾度となく、説得された。
奏「俺はSnowManの神崎奏だから。」
何回そう言って突っぱねたか分からない。
でも、ジェシーは7人で、バカレアの7人で！
そう言って諦めなかった。
ジ「奏がいいなら、奏がやりたいなら、俺らと立って。ステージに。」
悩んだ。悩みに悩んだ。
やりたい気持ちはあった。
それでも、俺が気持ち本意に動けば迷惑をかけることは明白だった。
SnowManも、バカレア組も、
どっちも大事だった。
俺の個性を認めてくれて、
そのままでいいよって言ってくれて、
めちゃくちゃ美人だよって、
みんな、優しくて。
だから、どっちも大事で、大切で。
迷って、迷って、俺が出した結論は。
奏「やめよう。俺は、SnowManで。」
今頃、みんな劇場かな…なんて、
迷った時は、川の流れを見るのが好きだった。
というか…水？海とかね。
そんな感じて黄昏てれば…
宮「いた！！！」
岩「確保確保！！！」
なんか捕まってた。
宮「もぉ！！！！めちゃくちゃ探したのに！！」
……なんで……？？
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作者名：えるち | 作成日時：2021年11月12日 20時
