輝と日常と不思議な夢 ページ5
輝が妖精─クラブ─
そして……プリキュアの力と出逢った日
それは澪との出逢いの日に遡る
出逢いに次ぐ出逢い
この時から、もう既に運命の歯車は廻っていたのかもしれない────
カランとドアの上に付いたベルが店内に鳴り響く
「ただいまー！」
輝はとある喫茶店に入っていく
「おかえりー！輝ちゃん」
それに答えるこの喫茶店ハピネスの店主である女性、幸子さん
「おっ！輝ちゃんおかえり」
常連のお客さんも次々と挨拶してくれる
「ただいま！じゃあ今日はこれで！皆さんごゆっくり！」
そう言い輝は慌ただしく店の奥にある階段から自分の部屋へ向かった
ここが輝の今の家
親は仕事で海外を飛び回っているため家に居ないことが多く、それを知った親の知り合いである幸子さんがぜひに、と一緒に住むことを勧めてくれたというのが簡単ないきさつ
ちなみに親戚に近いくらいの付き合い
暫くして…
「宿題終わったー！」
背伸びをしながらベッドに横になる
(今日の宿題多くて疲れたしご飯の時間まで少し寝よう…)
ふと脳裏に浮かんだ少女──
(そういえばあの子…澪ちゃんどうしてるかな…)
そう考えているうちに輝は眠りに落ちていった
「大丈夫！私…負けないから！！」
ツインテールの…ピンク色の衣装を着た女の子が巨大な黒いものと戦っている
「キュアチェンジ！！」
生きてるぬいぐるみ…？と黄色い衣装を身に纏う少女が叫ぶ
そんな様子が私の眼に映っていた
髪も乱れ服もボロボロになってるのに…戦っている
キュアチェンジ…それがあの子の名前なのだろうか
1人で巨大な敵を退けていた
「私は！皆を…この美しい世界を…守るんだあああああーーー！！」
溢れる眩い光は…まるで光の洪水のよう
巨大な敵はやがてその光に埋もれて消えていった
そして…
キュアチェンジという少女も───
「キュアチェンジイイイイイーー！！」
光で何も見えないなか…少女の名を呼ぶ声だけが聞こえていた
？！
すると次の瞬間、光の洪水の中から何かが飛び出てきた
私はその何か、を捕まえるために一生懸命前に進もうともがく
なぜか捕まえないといけない気がしたから
…根拠はないけど
(っ…！取った！)
その手に握られていたのは1枚のカード
名前は─change─
「っ？！」
私はベッドの上で勢いよく目覚めた
うぅ…いきなり上半身起こしたから頭ガンガンする〜
にしても…何？！この夢何？！
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作者名：ニチアサ大好き | 作成日時：2016年9月14日 8時
