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「『合体わせる』の力だけじゃ、
カゲロウデイズの性質は書き換えられん。
少なくとも『十の能力』のうちの半分……
お前らの命の代わりになっている『能力』を、
この身に宿す必要がある」


「僕達の、能力……」


夏を越える絶対条件。
それはつまり、僕達の半分の”死”だ。


「あぁ…こんな時に、あいつがいれば」


アザミの漏らした呟きに、
僕は少しの望みをかけて問う。


「あいつ、って?」


アザミは真っ赤な瞳に悲壮を滲ませて、
その名を口にする。


「…『閉ざす』だ。」




_________あてんしょん__________

小説「カゲロウデイズ」の最終巻の
ネタバレをふくみます。
又、本編に登場しない『能力』が
現れます。執筆状態:連載中





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作者名:閉花 | 作成日時:2018年3月17日 16時

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