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莉犬はふう、とため息をついて天井を仰いだ。
あれから数分後、リスナー同士が喧嘩を続け最初の女の子の返信がなくなって喧嘩は終わった。
最後の方では互いに乱暴な言葉を使い、更に他のリスナーまで入ってきていた。

リスナー同士の戦場に変わり果てたアンチコメの返信欄。
まるで一つの大きな映画を見たときのように二人は疲れていた。

「ちょっと、ショックだよね......」

「こういうの、他のとこでも起きてんだろうな。」

莉犬はもう、エゴサを続ける余力もなくなっていた。

「最後の方、なんだか集団で最初のリスナーさんを虐めてるみたいで、怖かった。」

「ネット上はヒートアップしがちだし。」

仕方ないで終わらせていいのだろうか、と莉犬は思った。
やはりこんな事態を生んでいる元凶は自分達だ、と。

「俺のせいだよね......」

蒼白な顔を下に向ける。
余程自分に罪悪感を抱いているのだろう。
微かに白い手が震えていた。

「そんなことない、とは言えねえけど。」

「さとみくん......」

「今回はお前だけのせいじゃないから、多分。」

さとみがにこりと莉犬に微笑む。


俺だけのせいじゃない、か。


「あんまり気負い過ぎんなよ。俺たちと一緒にリスナーさんたちも成長していけばいい。」

「そっか。」

莉犬は少し顔を赤らめた。
自分もアンチたちに負けないように頑張らなくちゃ。
返信欄の最後にあった



やっぱストプリスナーって民度低いな



なんて言われないように。
言わせないように。

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榎宮 - すみません、下はコピペミスです。削除していただいて構いません。 (2023年1月30日 16時) (レス) id: 94a0f96e06 (このIDを非表示/違反報告)
榎宮 - 『やられたからやり返す』心の低年齢様が多い故の騒ぎですが仕掛けた方と仕掛けられた方、どちらが悪いんでしょうか。考えさせられる作品、ありがとうございます。 (2023年1月30日 16時) (レス) id: 94a0f96e06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さうざんとりーふ | 作成日時:2023年1月17日 20時

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