４０ ページ41
あのやろ。
さっき「知り合い？」とか聞いてきたから、少しは気にしてんのかと思ってたのに…
結局後輩数人に囲まれて楽しそーに話してる。
いやちょっとは気にせんかい。
肩越しにそれを見る俺。
何で俺がお前気にせなあかんねん、普通逆やろ。
そしてこんな時に限って全然酔われへん。
すると、俺のテーブルに差した影。
「お、柚希ここおいで」
柚希やった。
ちゃっかり飲み物持って来て、「先輩あざーすw」なんて言って腰掛ける。
「先輩ってw」
幼馴染やのに変な感じ
そう思った時
「え？何？お前ら付き合ってんの？」
そう声をかけられて
そうか、俺と柚希は傍から見ればそう見えるんか、って今更思った。
お似合いって言われても…無感情でしかない。
柚希は幼馴染。それ以上でも以下でもない。
俺付き合ってる人おるし。絶対言えへんけど。
てかこの大学生ノリは柚希には早いやろ。
こいつてんで男っ気ないのに。
「もー、そんなんちゃうから、俺らただの幼馴染
柚希困ってるやん？な？」
そう言って、こんなんするの何でもないよというように肩を抱く。実際何でもないねんけど。
離れてからそっとまた章 大の方を伺うと、後輩の話に耳を傾けながら酒飲んでた。
えぇ〜…
普通恋人にここまで無関心とかある…？
ちょっと微妙な話題やったかと思って気にしたったのに…もうええわ、知らん。
めんどくさい奴らが去ってから謝ると、「私ほどじゃないですから！」なんて言う。
まあ、こいつは昔からうっさかったから何とも言えない。
「あ、そう言えばおじさんとおばさん元気ですか？
また会いたいなぁって」
「元気やで、そっちの親は？」
「こっちも元気ですよ〜、仕事で忙しいですけどね
あ、遊び行く日いつがいいとか聞きたいんで連絡先貰ってもいいです？」
「あ、はいはい」
特になーんの感傷もなく連絡先を交換してたら
後ろからガタッと音が聞こえた。
そっと振り向くと章 大がフラつきながらトイレに向かう。
…いや嘘やろ、お前酒強いやん。
バレないようにそっと溜息を吐いた。
「ごめん、お手洗い行ってくる」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 250人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆ(プロフ) - よつげさん初めまして。全部完結まで読みました。これからも頑張って下さい。そして緑青のお話好きなので忙しなければまた書いて下さい！これからも楽しく読まさせていただきますね。 (2020年6月20日 6時) (
レス) id: f7e2b3d28c (このIDを非表示/違反報告)
雨悠(プロフ) - 伝えてないだけでちゃんと大切に思ってるのがわかって安心しました！毎日楽しみにしています！！！ (2020年6月10日 15時) (レス) id: de14c26198 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - こんばんは。今回のオクラさんサイドのお話、私が思うよりずっとやすすはオクラさんに愛されてたんやな…と感慨深く見守っております。全然長くなってもいいんですよ！中編挟んじゃっても（笑） (2020年6月8日 0時) (レス) id: a88f73c135 (このIDを非表示/違反報告)
jp8727(プロフ) - この作品を見るのが楽しみでしょうがありません...！！これからも楽しみにしてます、頑張ってください！ (2020年6月6日 23時) (レス) id: 541558513a (このIDを非表示/違反報告)
ころん(プロフ) - よつげ腐垢さん！待ってましたo(^▽^)o結末を知ってるはずなのにドキドキそわそわしちゃいます！また二人が幸せになるまで見守りたいです、応援してます(*^^*) (2020年6月1日 22時) (レス) id: 622f97ce5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よつげ腐垢 | 作成日時：2020年5月27日 23時
