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悪魔が聖属性を操れる例など、どこの時代にも無い、あってはならない事なのだから。

「俺は……俺の出身はウィンリーって言った……っていうか、一応教えてたよな?お前に」
「ウィンリー!?初耳だぞ??お、御姉様は知っておられたので?」
「知ってるも何もご近所さんだよ〜」

イルナはあまりに驚き過ぎて口が塞がらなかった。
そして、シユなイルナに溜め息が止まらず、もうこいつ駄目だ……頭を抱えた。

「ねぇねぇ、イルナ。ウィンリーが聖者や天人の住む星なのは知ってるよね?」
「あ、え……はい……」

今まで微笑みながら見ていただけのルリがイルナにそう質問すると、いきなりの質問にびっくりしたイルナの目線までしゃがむ。

「じゃあ、悪行を行ったら追放。悪行を行った者は立ち入り禁止ってルールは知ってる?」
「も、もちろん知ってます」
「うん。だよね!」

そうルリは花が飛びそうな笑みをみせる。

「それでシユのお父さんとお母さんは悪行を行った事がなかったから歓迎されたの!」
「え、あ……それと聖属性と何の関係が?」
「ウィンリーに住んでく内に自然とだ〜れでも聖属性は使えるものだよ?」

その答えを聞いた瞬間イルナは固まるが、すぐに正気に戻る。

「それで、だいぶ長話したけど調子はどう?シユ。元気満々?」
「あぁ。そうだな」
「じゃあ歩きながら説明しよっか。イルナ」

そう言い、ルリは静かに立ち上がる。
シユはそれを見ると、小さな声を出し立ち上がり、立てという様にイルナに手を差し出す。

「それじゃあ〜行こっか」

そうルリは、イルナが立ち上がるのを確認してから声をかけた。





「で、さっきの話しをまとめたのがここまで何だが……覚えたか?」
「はい、覚えました!」

廃校舎の一階。先程、話していた内容をまとめたものをシユは話し終えると、何かを思い出したのか急に足を止める。

「そういや……アレ、二階に近寄ろうとしてなかったよな……?」
「何かあるのでしょうか?」

二人は、二階へ上がるための階段を少し睨み付ける様に見つめる。
そんな二人を、ルリは相変わらず微笑んだまま見ていると、階段に気を取られ意識が自分から離れている不意を付くように、後ろに近づき声をかける。

「ねぇ、行ってみる?」
「っ!!?」
「にぎゃ!?」

案の定、二人は驚きのあまり、シユは前に転びかけ、イルナは尻餅をつく。
脅かす様な真似をした本人は、さっきと変わらず微笑んだまま小さく笑う。

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設定タグ:アルテミアス , オリジナル , 学園ファンタジー+戦闘   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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如月 唯奈 - 矢骸 鵺与さん» いえ、大丈夫ですっ!私もオリジナル小説を書いています!一緒に頑張りましょう! (2018年12月9日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
矢骸 鵺与(プロフ) - 如月 唯奈さん» 応援ありがとうございます。改行の方は、今のままで書いていこうと思っているのですみません。ですが指摘はありがとうございます。 (2018年12月3日 22時) (レス) id: 574590adee (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - 更新頑張ってクダサイ!応援しています! (2018年12月3日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - もう少し、文と文の間を開けた方が見やすいと思いますよ! (2018年12月3日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:矢骸 鵺与 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年3月8日 19時

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