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少ししてから咳払いが聞こえ、通常に戻した声で『でね、本題なんだけども……』と、言いにくそうに言葉を止める。
そして、次の言葉に学園内の生徒、教師は唖然とした。
『依頼部には話したい事があるので至急、学園長室へ来てねってだけだよ〜』
そう、唖然となった理由は本題の内容が短かったのだ。
その直後、ザザッ…と音をたて、放送は終わる。
それと同時に三人は顔を見合わせると、シユは仕方ない……と言いたげな顔で足早に歩き初め、イルナは嫌そうな顔だがひとつ溜息を付くと、シユの後を追いかけて行く。
ルリはそんな二人の後ろ姿を見て柔らかな微笑みを見せ、二人の後を追い、学園長室に向かった。
*
三人は学園長室の前に着くと、イルナが扉をノックした。「どうぞ〜♪」と、放送時とあまり変わらない明るく大きな声で返事が帰ってくる。
その声が聞こえると同時に鈍い音をたてながらルリが扉を開けた。
学園長室に入ると「失礼します……」と、少しうつ向き気味にイルナは一人言う。
「やあやあ待っていたよ!」
椅子に座ってイラだつ笑顔を向けてきたのは、青紫色の髪をした、黄金の瞳を持つ男園蛇 晴(そのだ はる)は、椅子を回転させながら笑って遊んでいるが、一応列記としたこの学園の学園長である。
回転が停止すると、ルリ達の方を見て「まだ全員そろってないのか〜」と言うと、先程とは違って退屈そうに椅子を回転させ始めた。
それから数分して目が回って来たのか、体がデスクの前にきた瞬間目の前の机に、身を乗せる。
しばらくしてから晴は少し体を上げ、既に開封してあったスナック菓子に手を伸ばすと、サクサクと食べ始める。それと同時にコンコンと、ノック音が響く。
「どーぞー」
晴は気が抜けた様にそう言うと、扉が開くと同時に、凛としており、可愛らしさのある声で失礼しますと聞こえた。そして扉が開くと、黒髪で黄色い瞳をした少年、夜加(よか)が入って来た。
それから数分後、ノック無しに少し慌て気味で、橙色の髪に黄色い瞳をした少女、荒妥 桜(あらた さくら)が来ると、晴はさて……と、落ち着いた口調で言うと話しを初める。
「皆揃ったところで話を始める。正直、私の不注意に結構近い依頼事なのだが、その依頼を受けてもらう!」
「いや、自分で解決しろよ」
晴の言葉にシユは嫌そうに言うと、晴は目に見える様に落ち込む。
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如月 唯奈 - 矢骸 鵺与さん» いえ、大丈夫ですっ!私もオリジナル小説を書いています!一緒に頑張りましょう! (2018年12月9日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
矢骸 鵺与(プロフ) - 如月 唯奈さん» 応援ありがとうございます。改行の方は、今のままで書いていこうと思っているのですみません。ですが指摘はありがとうございます。 (2018年12月3日 22時) (レス) id: 574590adee (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - 更新頑張ってクダサイ!応援しています! (2018年12月3日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - もう少し、文と文の間を開けた方が見やすいと思いますよ! (2018年12月3日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:矢骸 鵺与 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年3月8日 19時