人間不信を打ち破った少女 (ページ34)

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肆拾玖話ページ34

ー弟斬(凛太郎)視点ー

僕らは殺された。

お姉ちゃんを助けてくれた人に。

だけど恨んではいない。

逆に、それでよかったと思う。

気づいた頃には黒百合(凛子)と暗いところにいた。

ああ、そうだ。僕達は悪い事しちゃったから地獄へ行くんだ。

ごめんなさい…謝っても謝りきれない。

お姉ちゃんは天国にいるよね…もう会えないのかな？

弟斬(凛太郎)「お姉ちゃん…」

黒百合(凛子)「会いたいよ…」

？？？「会えるわよ。」

弟斬(凛太郎)/黒百合(凛子)「！！」

弟斬(凛太郎)「死響乱(杏香お姉ちゃん)…」

死響乱(杏香)「私はきっと無理だけど、貴方達なら…会えるわ。」

根拠なんてないけどと言う死響乱(杏香お姉ちゃん)。

黒百合(凛子)「でも…私…人殺しちゃったし…お姉ちゃんも殺しちゃったし…！許してくれないよ…！」

ボロボロと泣き出す黒百合(凛子)に釣られ、僕も泣き出してしまった。

死響乱(杏香お姉ちゃん)はあらあらと言いながら僕らの頭を優しく撫でてくれた。

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？？「凛太郎、凛子、杏香姉さん。」

「「「！？」」」

声がした方を見るとそこには優しい笑顔でこちらを見るAお姉ちゃんが立っていた。