拾参 ページ13
太宰は大仰に腕を振りかぶり
太宰「任せ給えよ、我が名は太宰。社の信頼と民草の崇敬を一身に浴す男」
太宰の(志賀曰く)胡散臭い台詞に被せて
志賀「嘘付け」
呟き、その上に
国木田「ここに居ったかァ!この包帯無駄遣い装置!」
怒声もが被った。当の太宰は少し黙った後
太宰「……国木田君、今の呼称はどうかと思う。」
嘆いている。それを見た志賀は
志賀「良いですね、それ。今度からそう呼びます。」
無表情の中に、僅かにからかいの笑みを見せ乍云った
太宰「え、ちょっと、今日いつも以上に非道いよ」
等と下らない話をしているいる二人につかつかと歩み寄り
国木田「それよりも!この非常時に何をとろとろ歩いているのだ、貴様等は!疾く来い!」
と急かす国木田。だが、矢張太宰は微塵も気にせず国木田をからかい始める
太宰「朝から元気だなあ。あんまり怒鳴ると悪い体内物質が分泌されて、そのうち痔に罹るよ」
国木田「何、本当か!?」
…そして国木田は信じた
太宰「メモしておくといい」
国木田が信じたのを良いことにからかい続ける太宰
国木田「怒鳴りすぎると痔に罹る…と」
素直にメモまで取る国木田
太宰「嘘だけどね」
悪意あるネタバラシの直後、殴る音やら蹴る音、挙げ句の果てにはバキ、ゴキと、骨なのか関節なのかは不明だが、とりあえず何かが折れる音さえした
呆れて何も云えない中島に
志賀「あれがいつも通りです、気にしたら負けです。ついでに云えば、怒鳴り過ぎで悪い体内物質が分泌されるのは、強ち嘘でもありません。気を付けてくださいね」
声をかけていた
中島「あ、はい。」
中島は、まだ志賀の名を知らないのだが……
志賀「で、「非常事態」って何ですか?」
国木田はハッとして
国木田「そうだった!探偵社に来い!人手が要る!」
太宰「何で?」
国木田「爆弾魔が、
人質連れて探偵社に立て篭った!」
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神楽かな(プロフ) - 面白いですね！ (2017年12月12日 1時) (
レス) id: 01b9535641 (このIDを非表示/違反報告)
無銘 - ルルさん» 有難う御座います。御礼が遅くなり、申し訳ありません。これからものんびりではありますが、頑張って書いていくので、どうか御愛顧下さい。 (2017年11月5日 17時) (レス) id: 6797fe50b8 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 面白かった！！ (2017年10月17日 0時) (レス) id: 5f42220b54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無銘 | 作成日時：2017年5月5日 14時
