** ページ6
.
「よーく聞いてや?」
「うん…」
「好きなんよ、Aのこと。俺のになって。」
「うん…!?」
そう言って、額に唇を落とすluz君。
へ……好き?え?luz君が、私を??好き…??
好きって、その、つまり、えっとこの場合はLikeじゃなくて……Loveの方で…!?
その事実に顔に一気に熱が集まっていく。それを見たluz君はまた満足そうに笑っていた。
「で?好きやろ…俺のこと。」
「えと……」
「嫌なんて…言わせへん。」
「luzく……ひゃっ」
言おうとした言葉を遮るように、頬に額に、首にキスの雨を降らせてくるluz君。
いや、その…えっと…!?好きか嫌いかでいうなら…うん。
職場でもトップのイケメンにこんなことされております…何て冷静な思考はない。
返事をしようにも、降り注ぐキスの雨に思考がどんどん奪われていく…これはまずい。
「luz君…!ちょ、やめ…」
「んー?」
「返事できない…!!」
「ん、それは困るわ。」
そう言ってキスをやめるluz君。
むかつくことに、フラれるなんて心配は彼の中にはないらしい。
大きく深呼吸して、少しだけ冷静を取り戻す。
うん……私だって、好きでもない男の人と2人で残業しないし、遊びに行かない。
「……好きだよ、私も。」
「ふふ…よくできました。」
「何それ!」
「んー、だってA鈍いんやもん。」
よかったー、なんて言いながら強く抱きしめてくるluz君。
時計の針と、互いの心臓の音だけが聞こえてくる、心地いい時間が少し過ぎた後
不意に彼の腕の中から解放された。何事かと思って見上げると、妖艶な笑みを浮かべた彼の姿が。
「初めてかぁ…んじゃ、Aの初めては全部俺がもらえるんやな。」
「ちょ…!?」
「ふふ、食べちゃってえぇ?」
「な、何言って……」
「たーくさん、愛してあげる。」
その後、どうなったかなんて
これからどうなるかなんて、言うまでもない。
「愛してるで…A」
403人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
切り株(プロフ) - すみません!好評価しようとしたら間違えて低評価押しちゃいました!すみません。応援しています!頑張って下さい! (2019年7月14日 21時) (レス) id: b071ec8f6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ