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「あ、もしかして俺爆弾落とした?」
「そらるさんの馬鹿ぁぁぁぁぁ!!」
「いいじゃん、この際言っちゃえよ。」
「……こういうのはムードとかも大切でしょ…!?」
何て言いながらも、私の体の向きをくるりと変えてくるまふ君。
え、えっとこれは……そう言う、流れ何でしょうか……
でも、それを受け止めていいのかな…。
「A、君を秘書にして片時も離したくない。それくらい…好きなんだ。」
「まふ君…」
「俺と、付き合ってください。」
差し出された手、本当はこの手を握りたい。
私も好きって、伝えたい……けど、それは彼の活動の幅を狭めるのではないだろうか。
それは、彼の夢を邪魔してしまうのではないか。
「…素直な気持ちを聞かせて?」
「え?」
「俺のこと…好き?嫌い??」
「……好き、だよ。」
そう言い終わるが早いか、彼に腕を引かれて抱きしめられる。
暖かい体温と、トクントクンと聞こえる鼓動の音。
少し早いそれが彼がどれだけ緊張していたかを教えてくれた。
「俺の活動の事とか心配してるの?」
「そりゃ…」
「そんなところを好きになったんだけどさ…いいの、俺が一緒にいたいの。」
「でも、それでまふ君が…んっ」
その先の言葉を言わせないように唇を彼の唇で塞がれる。
まふ君越しに見えるそらるさんが笑いをかみ殺していたとかそんなことを考える余裕もなく
え、待ってまふ君にキスされてるよねこれ…!?
「大丈夫、Aがいればなんだって乗り越えられる。だから、正直な気持ちを教えて?」
「…大好きだよ。まふ君が。」
「うん、俺も大好き。」
忙しくて会えない日々が続いても、もし付き合っていることがばれても。
どんな困難があっても乗り越えられる気がする、いや絶対に乗り越えられる。
まふ君が好き、その気持ちを失くさない限りは。
「だから、これからはずっと俺の傍にいてね。絶対に離さないから。」
「……うん!!」
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切り株(プロフ) - すみません!好評価しようとしたら間違えて低評価押しちゃいました!すみません。応援しています!頑張って下さい! (2019年7月14日 21時) (レス) id: b071ec8f6b (このIDを非表示/違反報告)
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