浮気症彼氏。 (ページ34)

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浮気３４ページ34

セフンSIDE

学校行かないからって
見ないことはないよなそりゃ。

クレープを食べてるカップルを
見つけて、ため息を一つはいた。

ていうかなんで僕もここに来たんだっけ。
……そうだ。
タオがクレープ食べたいとか言いだしたから
買いに来たんだっけか。

ごめんタオヤ…
今は買う気分になれないや。

戻って駅に向かっていると、

「また会ったな。」

声をかけられて見ると、
いつだか喧嘩した男がいた。

ちょうどよかった。
今は胸糞気分が悪くてね。

返事をする前にその男を殴った。

そっから殴り合っていると
いつの間にか人が集まってて
ふと、何か視線を感じて振り返ると

ずっと、見たかったヌナが僕を見ていた。

このまま時が止まってしまえばいい。
このままずっと僕だけを見てればいいのに。

そんなことを思っていると
ヌナはヒョンにキスをされていた。

チクチク、とまた痛んでいく胸。

二人の顔が離れたと思ったら
ヒョンがヌナを引っ張ってズンズンと歩き出した。

その時ヌナがクルッと振り返って
こちらを見た。

愛おしさがものすごく込み上げて

愛してる、と聞こえないだろうけど伝えると
ヌナが確かに泣きそうな顔をした。

ねぇヌナ、ヌナはずるい人だよ。

こんなに長い間ヌナがいない毎日を送ってきて
少しでも薄れてきたと思ったのに

一気にこうやって僕の心はまたヌナで乱れてる。

すぐにでも追いかけて抱きしめたいよ。

ねぇヌナ、

いつになったらヌナを忘れられるの?

ヌナは今、誰を思ってる?

どうして振り返ったりしたの。
どうして泣きそうな顔したの。

どうして僕を期待させるようなことするの。

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