浮気症彼氏。 (ページ21)

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浮気２１ページ21

ASIDE

BH「こっわ、え、ルハン先生怖えな、」

そう言いながらベクはテーブルの上のポテチに手を伸ばし、

パリッといい音を出して食べた。

『なんであの人知ってんだろう…』

私もポテチに手を伸ばして食べた。

あ～、やっぱポテチっておいしい。

BH「てかお前俺ん家居座ってないで早く帰ろよ。

なんか俺の部屋に盗聴器しかけられてそうで怖いから」

『やめてよ、縁起でもない。』

BH「それにしてもセフンすげえな。あれぞ男の中の男だ。」

そう言ってまたポテチに手を伸ばすベク。

『ほんと、チャニョルとは大違いだよ。』

すると、ポテチに伸ばす手がピタッと止まった。

そして強張った顔でこちらを見た。

え、え、なに。

BH「チャニョリ……

チャニョリは今、なにしてんの…？」

そういわれてハッとした。

私を探しにすごい勢いで図書室から出て行って

彼は今、何をしてるんだろう。

もしかして……

電源を切っていたスマホを開くと

『……………嘘でしょ…』

スマホ画面を見て驚きを隠せなかった。

気になったベクが私のスマホをスルッと取った。

BH「……んだよこれ……

着信154件、LINE通知237って……」

ベクからスマホを奪い返してLINEを開いた。

"今どこ"

"お願い既読つけて"

"セフンと一緒なの？"

"Aがいないと生きていけない"

こんな内容で溢れていた。

BH「とりあえず、家まで送る。」

『いいよ、大丈夫。一人で帰れる。』

BH「外暗いだろうが馬鹿。

それに歩いて帰るより自転車使ったほう早いだろ。」

『……ごめん、ベク』

そういうと私のおでこめがけて全然痛くないデコピンをして

BH「明日購買の焼きそばパン奢りな。」

そう笑って、自転車の後ろに乗せてくれた。

BH「飛ばすからちゃんとつかんどけ。」

そういわれて腕を回した。

こんなに背中大きかったっけ、男らしくなったなぁ。

そんなことを感じた。

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