浮気症彼氏。 (ページ14)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:1,281,203 hit

浮気１４ページ14

ASIDE

CY「じゃあここで待ってろよ！」

『はいはい。

部活頑張ってね。』

CY「さんきゅ！頑張るわ！」

そう言って

勢いよく教室を飛び出していった。

さてと、待ってる間勉強でもしてるかな。

すると

「Aちゃ～ん。」

『………サランちゃん』

「チャニョルくんのこと待ってるの？」

『……うん』

私はサランちゃんみたいな子が苦手だ。

チャニョルと浮気してるからとか

そういうことじゃなく

あの作ったような仕草とか

実は計算高そうなところとか

女の私にはよくわかる。

とにかく彼女の全てが苦手だ。

「実はね、私チャニョルくんと浮気してるの。」

ほら、こういうとこ。

みんなの前では可愛い笑顔振りまいてるのに

化けの皮が剥がれるとこんな風に

人の傷ついた顔が見たくて仕方がないような

悪魔のような笑顔を見せるの。

だから私も思いっきりの作り笑顔で

『そうなんだ、知らなかったな。

でも私は信じないかな。』

こう言った。

すると一瞬驚いた顔したけどすぐに戻って

「じゃあうちに来てみるといいよ。

チャニョルが毎日のように泊まるから

チャニョルの服とかうちにいっぱいあるの。」

これには少し、

いやかなり驚いた。

まさか毎日泊まりに行ってたなんて、って

「可愛いんだよ、ベッドの上のチャニョルくんは。

甘えんぼさんで。ふふっ」

毎日サランちゃんとチャニョルは…

考えただけで苦しくなった。

「でももうこれからは一緒に帰れないって

関われないって言われたの。」

正直、ざまあみろと思った。

人の彼氏を奪うからだ、と。

でもなぜだろう。

彼女の顔は不吉なほど笑顔だ。

「でもね、それは”Aの前でだけね”って。」

………は？

「これからは一緒に帰れないけど

Aを送った後いつも通りサランの家に行くし

朝はバレないように途中まで一緒に登校しよって。

あとAがいる前では関わらないでって。

でもその分サランの家で可愛がってあげるから、ってね。」

やっぱり馬鹿だ。

大馬鹿野郎だ。

チャニョルも。

・

私も。

・