[男主]新聖、そして終焉。Q+r≠Q (ページ11)

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A scapegoat ページ11

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体を包むピッタリとしたいつもとは違う黒いプラグスーツ

一呼吸した後、SDATをゆっくりと握りしめた

すると視界は一気に白くなる

エヴァンゲリオンが起動した合図だ

起動完了すると白かった視界は外の景色に移り変わる。

それと同時に隣を見ればAくんの乗ったコックピットが現れた

行こう

微笑むAくんに頷く

《エヴァンゲリオン13号機》

《起動》

きっと、きっと僕達なら。戻せると信じて。

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｢僕らだけじゃないんだ｣

『Mark9のことかい？援護のためだよ。WILLEの動きを警戒しているのさ』

僕らだけで十分じゃないか。

彼女は綾波じゃないのに。

パッ、とライトが着く

目の前1面に映し出された真っ赤な壁はどこか人形をしている。

『全てインフィニティのなり損ないたちさ

……もうすぐリリスの結界だ。

メインシャフトを完全に塞いでいてこの14年間、誰の侵入も許していない。』

｢まるで大きなフタみたいだ……｣

リリスの結界とよばれたそれは、大きな蓋のようで僕達の行く手をピッタリと塞いでいた。

不安そうな僕の顔を見て察したのか、Aくんは優しく笑った

『大丈夫さ、これを突破するための13号機だからね。
2人ならできるよ』

｢……うん｣

『テンポを合わせよう、あの時を思い出して』

息を合わせて押し込む

蓋はガラガラと崩れ落ちていく

｢やった……！｣

喜ぶ僕に微笑む彼はどこか切なそうだった