Re:ゼロから始める銀魂生活【リゼロ×銀魂】

8話(蒼桜) ページ9

[夢主様side]

「私はラム。レムと同じくロズワール・L・メイザース様の使用人よ。
貴方達が下手に手を出すなら覚悟は出来ている
でしょうね？」





「それじゃあ最後は私の番かな？
私の名前はA。エミリアと同じく姓は無し。
出身地はルグニカです。よろしく…？」




今更なんだけど一言って何？
合コン意識し過ぎか。




「…近藤さん、これ俺たちもやんなきゃいけねー
のか？」



私の自己紹介が終わった後、土方さんが
溜め息混じりに聞いた。



「そうですぜ、近藤さん。俺たちァさっきこいつらに会った時自己紹介しやしたぜ。」




「でも俺だけ自己紹介ってのも何だし、もう一度
トシ達も自己紹介したらどうだ？」




その一言からややあって、漸く土方さんが口を
開いた。




「…真選組副長、土方十四郎だ…一言…は
特にねえな…」




もう顔的にすげーめんどそうにしてるよ。この人。




「俺は真選組一番隊隊長、沖田総悟でさァ。
あー、そうそう。一言って訳じゃあありやせんが、
忠告しておくと、俺はかなりのサディストなんで、
せいぜい俺に弄られないようにするんだな。」




初対面の時の「死ね土方」発言でなんとなく
分かってはいたが、やっぱり沖田くんは
とんでもないS(サド)野郎だったらしい。




「じゃー最後は俺だな！俺は真選組局長、近藤勲だ！気軽に話しかけてくれて構わない！
よろしくな！」




近藤さんの自己紹介が終わった瞬間、その場にいた
全員が思った。




(なんでこの人はこんなに乗り気なんだ…？)






[土方side]

…ルグニカと、ロズワール邸…か。




近藤さんの自己紹介が終わってから、俺は1人
考え込んでいる。



この地名は聞いたことがあるか？
ロズワール邸について聞いたことがあるか？




「なんですかィ、土方さん考え込んで。
眉間がグランドキャニオンみたいになってますぜ」





「そうだぞトシ。イケメンなのに勿体無いじゃないか」




「近藤さんそれマジで言ってるんですかィ？」






近藤さんと総悟コノヤローの呼びかけには応えず、俺はひたすら考え続ける。




当然ながら、ルグニカやロズワール邸については
聞いたことが無かった。




少々強引だとは思うが、もしコイツらがこの世界の人間ならばルグニカやロズワール邸という所は
知らない筈だ。


それに、Aのように漫画に出てきただの何だの
言わないだろう。



これはまさか、俗に言う…


「異世界転移…？」



俺は小さく呟いた。

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