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——世界が音をなくした日。
私は、自分がどれほど静かな場所にいたのかを初めて知った。

耳が聞こえなくなるということは、音だけでなく、
誰かの笑い声も、怒鳴り声も、好きだった歌も、全部、遠ざかるということだった。

でもそれよりももっと、痛かったのは。
私が「聞こえない」ことを、誰も知ろうとしなかったこと。

いじめられて、笑われて、泣いても声は届かない。
そのとき、小さな手が私の手を握った。

『俺が守るから』

そう言ったソンフンの目は、10歳のくせに大人びていて、
その日から、私は彼の言葉だけを信じて生きてきた。

だけど——。

「君、ほんとはすごく綺麗な笑顔、するんだね」

転校生の彼が、笑った。
その声は、遠くて、でも、はっきりと心に届いた。

私の世界に、新しい音が、差し込んできた——。


ソンフン×ジェイ執筆状態:連載中

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作者名:こめさん | 作成日時:2025年4月26日 11時

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