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「あぁ、成程ね、そういう事か。うん、そうだね、俺は君の上司が言うように最低最悪な悪人だよ。人殺しもしたし、自分の為なら何をやっても構わないっていう思考の持ち主だ。
ただまぁ…今日は少しだけ気分がいいって事もあって、どうやら悪役な自分はお休み中のようだ。だからさ、少しだけ、俺の話し相手になってよ。今、とてもつもなく暇なんだよね」
「…別にいいですよ、俺でよければ」
「ふふ、ありがとう。嬉しいよ」
「…いえ、」
そこから始まった、ただ俺が一方的に話すだけの会話とは言えない暇潰しの雑談。その時の俺はまだ、聞き手の彼を"見知らぬ人"だと認識していた。
＿＿？side
『──ショッピ君、すまんけどS国に潜入して来てくれへんか？』
アンデッドさんが脱獄して数日後、俺はトントンさんに書記長室に呼び出された。
『え？別にええですけど…』
話は会話の通り、S国への潜入及び偵察。普通ならゾムさんがやる役割の筈だが、どうやらS国の兵士に紛れて調査をして来て欲しいらしい。
『今、A=アンデッドはトーガ=クロスフィード殿暗殺未遂及び大量殺人の罪で今S国の特別地下牢に投獄されている。三日後、奴の裁判が行われるんやけど、W国にも出席して欲しいって伝達が届いた。多分グルッペン毒殺未遂の罪もアンデッドの余罪として加える為に参加しろって事なんやろけど。ま、ショッピ君は念の為、S国行って安全確認と企みの有無を確かめてきて欲しい』
『了解っす』
そう言い残し、俺はその場を立ち去った。
…
「…ねぇ、見張り君」
──正直、どうして此処に居るのか分からない。
「……はい、なんですか？」
平然を装いながら、俺は言葉を繋げる。だが俺は、心の中では酷く動揺していた。
此処に来る前、意外にも仕事が早く終わったので俺はそのまま帰国しようと思っていた。普段の自分なら絶対にそうするし、あまり寄り道という寄り道をした事が無かった。
だが帰り際、ふとS国の兵士がA=アンデッドの話をしているのを耳にした。
西塔の特別地下牢に恐らく死刑になる人間が居る──トントンさんが言っていた事を不意に思い出し、何を思ったのか、俺はそこに足を運んでいた。
本当にどうしてこんな所に来たのか今でも疑問に思っている。
兵士が噂していた場所に赴くと、そこには一つ大きな地下牢があった。俺は本来居た見張りを気絶させ、その牢屋の付近に足を寄せた。すると中には見覚えのある人が床に倒れ込むような形で眠っていた。
俺は気絶させた見張りの腰から鍵を奪うと、ガチャリと扉を開け中に入った。
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あまやみ。(プロフ) - 星降春さん» ありがとうございます！さて第四部では作者は星降春様を感動させる事が出来るのか！笑お言葉嬉しいです！応援の元頑張ります！ (2021年3月7日 20時) (
レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
星降春(プロフ) - 第三部完おめでとうございます！もう、最高ですか！？第四部が楽しみすぎて夜も寝れません笑。確実に泣いちゃいますね、第四部。どうか，アンデット君が報われますように。 (2021年3月7日 18時) (レス) id: a283d6b201 (このIDを非表示/違反報告)
あまやみ。(プロフ) - 奈飴亜さん» え、本当ですか！？ありがとうございます！！そう言って頂けて本当に心が嬉しくて叫んでます笑期待にお答え出来るよう頑張ります！！ (2021年3月7日 17時) (レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
あまやみ。(プロフ) - 地稲さん» ありがとうございます！いやもう地稲様の貴重なお言葉を頂けるだけで本当に嬉しいです！！何より楽しんで頂けているとお聞きできて、あぁ、書いてて良かったなと思えました！ (2021年3月7日 17時) (レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
あまやみ。(プロフ) - ハクグンさん» ありがとうございます！もう自分が作中で伝えたい事を読み取って下さってくれていて感激です！！気まぐれペースが続くと思いますが、どうぞお楽しみ下さい！！ (2021年3月7日 17時) (レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまやみ。 | 作成日時：2021年2月20日 13時
