Still Dreaming 7 (ページ30)

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眠れない夜ページ30

TY SIDE

深夜、自分の部屋にこもって音楽を作る。この時間が好き。部屋を暗くして間接照明をつければいい雰囲気が漂って感傷的になったりもするし自分の気持ちと向き合えるようで、お気に入りの時間。

パソコンに向き合い作業をしているとケータイが鳴る。

こんな時間に、誰だ？

手にとればそこには"ネオ"と表示されていた

「もしもし、どうしたの？」

A「あ、オッパ。起きてた？」

「うん、起きてたよ。作業してた」

　
A「よかった。オッパなら起きてると思ってたんだ。なんか眠れなくて。オッパの部屋行ってもいい？」

「僕がいくよ。」

A「ん、いいの。私がそっち行きたい」

「わかった、待ってる」

この部屋に来たいなんて、なんか珍しいな。

少しすればAがやってきた。

「いらっしゃい。」

A「作業してるとこごめんね。気にせず続けてていいから。誰かといたい気分だったの笑」

「僕も夜型だけど、相変わらずAも夜型人間だね？笑」

A「夜の方が好きだし、いいんだけどね笑」

「おいで。一緒に音楽でも聴こう」

Aを隣に座らせて、冷えないようにブランケットをかけてあげるんだ。そうして、僕が作った曲を聴いてもらう。

目を瞑りながら聴いているAの横顔が間接照明に照らされて、いつにも増して綺麗に見えた。

A「ふふ…笑オッパらしい曲だね。一見強く聞こえるけど実は繊細で…弱い部分も見えるような」

僕らしい、か。
確かにそうかも。

「でもA はこういうの好きでしょ？笑少し切なくなるような曲」

A「…大好き笑」

恥ずかしそうにAは笑った。

やっぱり好きだなあ、オッパの部屋！と僕のベットにダイブしたA。

こうして2人でゆっくり過ごすのもなんだかんだ久しぶりかもしれない。

しばらく無言が続いたあと、Aが口を開いた

A「最近さ…また飲み始めちゃった笑 ……薬」

笑いながらもどこか苦しそうに天井を見上げていた。

「どっちの？」

A「気持ちを安定させる方」

「睡眠薬は？」

A「飲んでない。最近は活動忙しくて疲れて寝られてたから。でもいつも以上に不規則な生活してたから、活動が落ち着いてふとした時に戻れなくなる笑」

今日ここにきた理由も分かった気がした。