結婚式 ページ20
.
「A泣きすぎ」
「だって〜〜〜っ」
それから2週間後。
私の涙を拭うまりなは
純白のウエディングドレスを着ている。
今日はまりなの結婚式の日だ。
「まりなめっちゃ綺麗やし、めちゃくちゃめでたいし、なんか今までのこといっぱい思い出しちゃってもう」
「ふふ、ありがと」
ほんまにめちゃくちゃ綺麗。
ウエディングドレス姿はもちろん、
旦那さんと顔を合わせて微笑み合ってるのが
なんというか、幸せそうで。
胸がいっぱいになる。
長い付き合いだからかな、
自分のことのように嬉しかった。
「ブーケトス、Aとってよ？」
「え？！私？！！」
「あんたに投げるからね」
「えぇ…がんばる……」
周りには本気の顔をした女性陣がたくさん。
いやいや、負ける気しかせえへんけど？！
まりなは私と目を合わせて、
後ろを向いた。
まりなの手から離れたブーケは
青空を飛んで、
「わっ」
綺麗な孤を描いて私の腕の中に着陸。
…まじか。そんなことある？
「A〜〜！」
まりなに名前を呼ばれて
ひらひら手を振り返すと、
会場から拍手が起こった。
亮ちゃんとの未来を想像して、
一人で照れた。
＿＿
＿
「じゃあA、ひとりで平気？」
「大丈夫！今日はほんまにおめでとうございました！」
「ありがと。また金曜日にね」
「人妻なまりなに会えるのたのしみにしてるで！」
「もうっ」
披露宴、二次会と終わり、ひとり駅へ向かう。
一人になるとこの格好も少し恥ずかしい。
「なぁ、帰るん？」
「へ？」
振り返るとそこには知らん人。
「どちらさまで…？」
「あ、わからへん？新郎側の友人。ずっと近くにおってんけど」
「すみません、まりなしか見てなかったから」
「ふは、しょーじきもんやなぁ」
その知らん人は、
知らん言うてんのに
隣をずっと歩いてきて、
「三次会せえへん？」
「しないです」
「え〜なんで？ええやん！」
その上しつこいし。
知らん人となんで飲まなあかんねん。
名前すら知らんし。
「こっち！おすすめの店あんねん」
ぐいっと腕を引くから、
履きなれないヒールで
足元がぐらつく。
「わ、」
「へーき？また転んだらあかんし、手繋いどく？」
「繋ぎません」
「ええやん」
ちょっと…なに？
しつこいねんけど…
.
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ちっち。(プロフ) - 海辺でサーフィン見て、その後にこんな告白。最高です。 (2019年10月9日 21時) (
レス) id: e0ad5c0d9d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ゆっくりでいいので書き続けてくださると嬉しいです！楽しみにしてます。 (2019年9月8日 13時) (レス) id: e6cd576f98 (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - 書き続けてください！！楽しみにしてます！ (2019年9月8日 11時) (レス) id: 4dd27c5f5a (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぐ(プロフ) - 私はこのシリーズが好きなので、最後まで書き続けて欲しいです！ (2019年9月8日 10時) (レス) id: b492ad2b45 (このIDを非表示/違反報告)
なえこ(プロフ) - 無理ないペースで構わないので最後まで下記続けて欲しいです！ (2019年9月8日 2時) (レス) id: 5d7b88d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年6月28日 23時
