【エーサボを】SSつめこみ【ください】 (ページ28)

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ピアスあけてほしいページ28

エースくんピアスバチバチだと良いな。インダストリアルとかガンガンにやってほしいな。

ピアス開けたいサボ君で、ちょっと糖度高め。

「ピアス開けたい」とサボが突然言ってきた。

俺は高校生のころからちょくちょくピアスを開けていたので、それなりにピアスについて理解していると思っている。

ただ、サボは今まで開けたこともなければ開けたいと思ってそうな素振りもなかった。

なんなら、俺が最初にピアスを開けたとき、玄関で「ヤンキーだ……」と愕然とした顔をされた。

ピアス＝ヤンキーというのは少し偏った考えだとしても、確かに今の俺のように耳たぶどころか軟骨にまで開け始め、安全ピンの形のピアスをつけた人間がいたら、なるほど確かになじみのない奴には怖いのかもしれない。

だから、俺は全力で止めた。

「サボッ!もっと自分の体を大事にしなさい!最近はホラ、ピアスをイアリングにリメイクするサービスとかあるから!大体耳なんて元から一個穴空いてるんだから、これ以上開けなくていいだろ!」

「エース自分のこと鏡で見てから言えよ」

そう言われると何も言い返せなくなる。ごめんなさい。

「てか、なんで急にピアス？」

そう聞くと、サボは自分の耳たぶを弄りながら「ん～」とぼやく。

「別にエースみたいにバチバチにしなくてもいいんだけど、でも一個くらい開けたいなーって。高校は校則がダメだったから開けてる奴いなかったけど、大学になったら結構ピアス開けてる奴いるからそんな目立たないし」

「でもな……」

「あとエースと一緒がいい」

吐血した。

いや、それはさすがに誇張表現だとしても、実際それと同じくらいの衝撃を受けた。

俺と一緒のピアスをつけてるサボを想像する。
……確かに、綺麗な顔をしているせいで男女限らず狙われがちなサボに対しては、いい虫除けになるかもしれない。

サボが俺のものという目印ができるようで悪い気はしないが、だからと言ってピアスホールは一度安定するとこれが結構閉じない。

迷う。

「んん～～……じゃあ耳たぶだけな、せめて耳たぶにしろよ!軟骨はなし!」

精一杯の妥協案で、両耳二個までということを約束した。

「おう!頼むぜ!」

と聡明に笑ったサボがひどく綺麗だった。