男子高校生の日常パロ２ ページ11
エース、サッチ、サボ、コアラ(ちょっとロー)で、男子高校生の日常パロ
ローさんが残念な役というか、やってることはかっこいいんだけどね……
夜、コアラはコンビニの前で知り合いに待ち伏せされていた。
相手は幼馴染のサボと、彼の学校の友達であった。一応お互い同じ地域にある学校の生徒会に属する者同士ということで、面識があったのだ。
「え？うちの学校の備品を貸してほしい？」
「はい、大変恐縮なのですが……」
仰々しい態度でサッチが行ってきた。本来この男はもっとおちゃらけて居なかっただろうか。
「そんなの学校に買ってもらえばいいじゃない」
「いや、もう明日必要なんすよ」
「準備するのを忘れておりまして……」
「学校にばれたら怒らちまうから、こうして頼みにきたんだよ」
家に向かおうと歩き出すが、三人は引き下がる気は無いようで、後ろぴったり低姿勢でついてくる。
要するに、彼らは怒られたくないようだった。
まあ、ただでさえ日ごろの行いは良いとも言えず、「こいつらが生徒会とか大丈夫なのか？」と他校であるコアラでさえ心配になるような噂が流れる人たちである。
コアラとしては幼馴染として手を貸してあげたいが、壊されたりしても困る。
「何か問題が起こって、貸したのがばれたら私だって怒られるのよ」
通りの角を曲がって、近道である建物の間の路地に入る。
すると、体格の良いエースがコアラの前に立ちふさがる。
「待ってくれよ！そんなミスしないって！」
「ちょ、通してよ」
「三時間で終わらせるから！！頼むって」
サボとサッチもコアラを囲んで懇願する。
「ムリだって」
「そこを頼みますぅ！」
「二時間半でいいから！！」
「迷惑かけねぇって」
「ほんのちょっとだからさぁ」
「ねぇいいだろ？」
「おいお前ら」
見知らぬ声が響いて、四人の視線が通りのほうへ向けられる。
「困ってんじゃねぇか、そいつ、離してやれよ」
「「「…………?!?!?!」」」
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作者名：piece OF cake | 作成日時：2020年12月5日 1時
