Ange ページ3
−ASide−
日和の気持ちは嬉しいしもちろん両想いだけど
我慢しないといけない、ファンの人たちを悲しませてしまうのは最低かもしれない
皆アイドルとかの恋愛を受け入れるってわけじゃないし…
凪砂の痛い言葉もきっと私を守るためのものなんだろうね
想いを寄せられているから恨まれたりしたら辛いとか思ったのかな
まぁどちらにせよ、自分の意思で少しだけアイドル達と距離を置くべきだ
それよりも、天祥院さんの提案をしっかり検討しなければならない
実は今朝彼が私に、スタプロのプロデューサーになってみないかい?
とか本気で言ってきたから返事に困ってしまった
私の相談相手としてもお馴染みの茨にでさえ言えないこと
もしも受け入れた場合はライバルユニット達を掛け持つ事になる
かと言って拒否すると後が怖いし、良からぬ噂をたくさん聞かされたわけで…
なんて一人で頭の中を整理していると凪砂と偶然会った
凪砂「…どうやら私の言ったことの意図がわかったみたいだね?
傷つくような言い方をしてごめん、でもそうでもしないと君を突き放すことはできなかった」
A「ううん!でもわざわざそんなことしなくても私は距離を置くよ」
そう言い残してその場を立ち去った
さて、最後にEdenのための資料を準備しないといけないなぁ
今度のライブは成功すること間違いなしだし
これはプロデューサーの仕事だろうけどEdenのことだけは人に任せることができない
茨がいるということがその理由の一つ…
レオと共に音楽関係の仕事をフィレンツェで行うことにした
それなら問題がなさそうだし充分な距離だ
空港へ行くまであと二時間もある
その間に天祥院さんとお話をしてくる
A「英智さん、貴方のご提案の返事なんですが
私はこれからフィレンツェへ行くので無理な話だと思います
とても光栄なお誘いでしたけれど、アイドル達と距離を置かないといけないみたいです」
彼は真顔で黙って私を見つめていた
英智「おや、それは残念だったね?一言言わせてもらうよ…
君は自分の気持ちをもっと伝えるべきだと思う
全て我慢ばかりしているといつか限界が来て何もかも上手くいかなくなるんじゃないかな
別に誰も恋愛禁止だなんて言ってないだろう?このESでは
まぁ君がファンへの気遣いとして行っているのは言わなくても分かるけどね」
そう言ってニッコリと微笑みながらウィンクをしてきた
A「ありがとうございます、では…またいつか」
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作者名:ひぃちゃん | 作成日時:2020年7月19日 13時