【与えるカード】 ページ44
Aside
司「受け止めても叩き落しても爆発する。
広範囲の爆風はかわすのも不可能だ。うん…確かに不可避だね。ただ
必ずみんなが巻き込まれて大勢の死者が出る。
千空、君は人を見捨てられない。自らを犠牲にもしない。」
千空「おやおやお互い動けやしねえなぁ〜決着じゃなくて膠着だ。」
司「その状況をわざわざ狙って作り出した。つまり千空君の目的はーー
千空「あぁ。取引だ司
ゲン、テメーと司があったのはテレビの特番だっつってたな。」
ゲン「へ？あーうん、そうだけど…」
千空「チート妙な話じゃねーか。
この世界の全てを手に入れることもできんのに、
汚れた既得権益者を浄化するとかなんとかよご高潔なご理想にご邁進してる
それがーー獅子王司っつー男だ。んなやつが！
試合もしまくりテレビも出まくりでガッポガッポ稼ぎまくってた
どーにもしっくりこねえ。それこそガラじゃねえだろうよ」
ゲン「確かに…俺にとっちゃ
ガッポガッポ稼ぎたいなんか当たり前すぎて考えなかったね〜」
千空「大金を何のために誰のためにーーーーーー
.
生きてんだろ司。てめーの妹はよ」
なるほど。状況が掴めてきた！
千空「治るかもしんねえ、石化復活時の周辺修復能力ならな！
一か八かだがワンチャンあんのは間違いねえ。」
大樹「そうだぞ司！お前の折った千空の首まで復活液で治ったんだぞ！」
千空「さーてその復活液だがおっや〜！今や俺らが抑えてんじゃねーか！」
あらら……ゲッスい…
司「……取引内容は？」
千空「俺らがくれてやるカードはてめーの妹復活ワンチャン、
代わりに要求するカードは停戦だ。」
司「その与太話を信じるに値する根拠は？」
千空「俺の言葉だけだ。科学に嘘はつかねえ。足りねえか」
司「いや…十分だ。十分だよ」
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