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*fujii*
手術の日の朝、俺の病室には1番に望が来た。
小瀧｢体調は大丈夫そうやね。昨日は良う寝れたようで良かったわ｣
藤井｢まぁな。緊張で寝れへんタイプとかやないし、痛みもちゃんとコントロールしてもらってるから｣
俺が寝れたのを知ってるということは、望は寝てへんって事で、多分一晩中俺の為に動いてくれてたんやと思う。
ICをしてくれた時、SILSをするのは初めてだと言っていた。
別に初めての術式の患者になる事に、抵抗はない。ただ、初めてというのは医者は必ず通る道でありながら、1番過酷な道でもある。
医者だからこそ、その過酷さを知っている俺としては、真面目な望が少し心配やった。
小瀧｢じゃあ、また後で。手術室でな｣
手術用の太い点滴を刺し、そう言って颯爽と病室を出て行った望。その背中に、深く頭を下げた。
予定時刻になり、看護師が呼びに来た。
何気に患者用の手術着を着るのは初めてや。中に何も着ぃひんから、スースーして落ち着かんわ。
幸い痛みも少なく自力歩行出来そうやから、手術室までは歩いて行くことに。
点滴をガラガラ引っ張りながら、いつもとは違うルートで手術部エリアに入る。不謹慎にも、どこかワクワクしている自分がおんねん。ちょっと、楽しいかも。
会う人会う人に名前言うたり病名の確認したり、体重を量ったり。紙の帽子を被せられて、寒いからと毛布を肩にかけてもらって。
患者さんていつもこんな事してるんやね。良い勉強になるわ。
いざ、手術室に入って手術台に上がると、初めて緊張してきた。腕を固定されて、そこから何人もの人に囲まれる。
「右手で血圧測りますねー」
「足元失礼しまーす」
「枕小さいのに変えますね一。ちょっと頭上げてくださ一い」
「おー藤井先生、久しぶりやねー。最近、婦人科の手術俺入らんのよー。あれ、脈速いね一、緊張してるん？肩の力抜いていいよーハハハ」
「はい左手ぎゅっと握ってー。チクっとしますよー。はい1、2、3」
「このマスクから酸素出ますからねー。ゆっくり呼吸してくださーい」
顔見知りの麻酔科の先生が居って、居心地がいいんだか悪いんだか。あっという間に身体に色んなもんが付けられて、麻酔で眠る前に、術着姿の望と�陲舛磴鵑�顔を出してくれた。
小瀧｢何も心配せんでええよ｣
�霤�｢また後でな｣
2人の顔を見て安心して、身体の力が抜けたらしい。麻酔薬が入れられて、3秒も経たん内に意識は無くなった。
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エミーリア(プロフ) - 莉咲さん» コメントありがとうございます！夜遅い時間帯の更新が多くてすみません…。習慣にまでして下さって嬉しいです♪これからも楽しんで頂けるよう頑張りますので、どうかお付き合い下さいませ♡ (2022年10月13日 2時) (
レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
莉咲(プロフ) - 最近、このお話しを読んで寝るのが習慣になりました。これからも楽しみにしています。お身体に気を付けて更新、頑張ってください^_^ (2022年10月9日 19時) (レス) @page43 id: 831d42e079 (このIDを非表示/違反報告)
エミーリア(プロフ) - mikuさん» リクエストありがとうございます！心臓を専門にしてるDrが居ないので、軽い物にはなると思いますが、書かせて頂きます！お待たせしてしまいますが、心疾患は得意なので、楽しみにしていて下さい♪ (2022年9月20日 13時) (レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。リクエストよろしいでしょうか？夢主の心臓の病気のお話をお願いしたいです。大変だとは思いますが、無理せず頑張って下さい！ (2022年9月20日 8時) (レス) id: 38d0b39198 (このIDを非表示/違反報告)
エミーリア(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます！更新お待たせしてしまってすみません。もうひとつのお話がひと段落したら書くつもりです。女の子のお話も考えています！もう少しお待ち下さい！ (2022年2月26日 21時) (レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エミーリア | 作成日時：2021年2月1日 0時
