*～箱～*〈約ネバ〉 (ページ7)

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カランカラン

聞き慣れた鐘の音が鳴る

自由時間終了の合図だ

残念なことに、このハウスの窓には鉄格子があり、そこから入ることは不可能

つまり、裏からおりないといけないのだが...

ｴﾏ「セラー。降りておいでー」

ﾚｲ「またそこかよ。降りてきたら説教だな」

ﾉｰﾏﾝ「まぁ落ち着いて、レイ。とりあえずセラは降りておいで」

『やだよ』

とまぁ下に３人が揃っているのだ

今日はコニーの出荷...違った、里親のもとにいく日のはずだ

コニーと一緒にいてあげればいいのにね

仕方なく、諦めてくれるまでここで待とうと思ったときだった

目の前に青く、綺麗な小鳥が現れた

驚いて、思わず尻餅をついてしまった私の膝に、その鳥は静かにとまった

『...え？』

その鳥はこちらをじっと見ている

私はそれを見て固まっている

そして、あることに気が付く

その鳥の首に、紫の小さな鎖で鈴がつけられていることに

つまり、この鳥は野生ではない

ならどこから？

私はこの世界のことはしっている

なら、他のプラントから？

それとも、外に誰かいるのか？

いや、他の可能性も...

その時、門のハウス側に、見なれない人のようなカゲを見つけた

もしかして、この鳥の飼い主？

私は立ち上がって門のほうを見る

そのカゲはこちらに歩いてくるようで...

ﾏﾏ「セラ。そろそろ降りてきなさい。晩御飯ぬきにしますよ」

なんだって!?

これは降りないと駄目なやつだな...

もう一度、門のほうをみる

黒いカゲは固まっている

鳥は、私の肩に静かにとまった

だが、すぐに空へ飛びたってしまった

その鳥を途中まで見送って、私は屋根からおりた