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YOUside

いつもとは違う感覚に目を覚ます

目を開いたさきは、天井

私はどこかで仰向けに寝ていたようだ

ゆっくりと体をおこし、自分の状況を確認する

まず、自分がベッドで眠っていたことを知る

だが、少し水色がかかったそのベッドは、ハウスのどこにもないはず

改めて自分のまわりを見る

とても、清潔でシンプルな部屋だというのが第一印象だった

左をみれば、棚やタンスがある

その隣には、扉がある

右を見れば、真っ白な一人用の勉強机

その隣にある、同じく真っ白な本棚

本棚とは机を中心に反対の壁には、薄い水色の、ベッドと同じような色のカーテンのついた窓がある

窓の外からは、どこかハウスと違う空気が流れてきた

私はベッドからおりて、その窓へと近づこうとする

その時、扉の向こうから、誰かが歩いてくる音がした

私は立ち止まり、扉を見据える

誰かの足音は扉の前でとまり、少しして部屋にノック音がはっきりと響いた

?「起きたの?セラ。起きたならはやく着替えておりてきなさい」

誰かはそれだけ言ってまたどこかへと歩いていった

『...誰?』

思わず声に出していた

誰かは女の人だったが、声がイザベラ(ママ)とは別人だった

わけがわからず固まってしまった私を動かしたのは、窓から入ってきた青い鳥(・・・)だった

ほぼ無音で入ってきたその鳥は見覚えがあった

『アヤ?アヤなの?』

その鳥は机にとまり、じっとこちらを見ている

私は部屋を見回しながら独り言のように呟く

『...ここはどこなんだろう?さっきのは誰だったのかな?全くわからないや。それに、私はなんでここにいるの?ユウお兄ちゃんの部屋にいたはずなのに』

その言葉を理解したのかしてないのか、鳥は本棚のほうへと飛び、本の前にとまり、ある一冊の本をつつき始めた

何か伝えたいのかとその本を手に取った私は、本の表紙を見て、また固まってしまった
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『約束の...ネバーランド...』

その表紙には、見覚えのある家族たちがのっていた

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(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます!! (2020年1月12日 16時) (レス) id: fe5bdcf85c (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 面白いです!頑張って下さい!! (2019年12月4日 17時) (レス) id: e5389fce93 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ネギトロ81194さん» すごく嬉しいです!!頑張るつもりで頑張ります! (2019年10月13日 12時) (レス) id: f4a233b79b (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ81194 - 面白い…最高…神…好き…更新頑張って下さい! (2019年10月10日 15時) (レス) id: 0e7815ed8c (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 碧さん» うん…本当だった… (2019年9月16日 10時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年5月2日 21時

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