*～箱～*〈約ネバ〉 (ページ24)

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YOUside

あれから私達７人は食料庫の整理、予備リネンの点検、空き部屋の片付けなど、"どうでもいい仕事"ばかりをさせられた

それも３日間連続

さすがに私でもママの目的がみえてくるよ

ﾄﾞﾝ「あ～！！遊びてぇ～！！」

そう話もなく、静かだった部屋にドンの声が響いた

ﾄﾞﾝ「ねぇ、なんで俺らだけ？何の罰ゲーム！？何か悪いことした？俺達！？」

そんなこと急に叫ばれてもね...

私はチラッとエマとノーマンとレイに目を向ける

が、気付かないし、難しい顔をしている

ｷﾞﾙﾀﾞ「ちょっとドンこっち手伝って！」

ﾄﾞﾝ「お、おう」

そんなこんなでドンはギルダに引っ張られて部屋を出ていく

ユウ「セラ、食料庫の点検に今から行くんだけど、手伝ってくれないかな？」

『わかったよ』

そんなこんなで私とユウお兄ちゃんも部屋の外に出る

特に話すこともなく、食料庫へと向かった

そして、食料庫の中、あまり人目につかないところで、ようやくユウお兄ちゃんが口を開いた

ユウ「この前のお願い、答えは出た？」

『...』

その言葉を聞いた私は、ユウお兄ちゃんを無言で鋭く睨んだ

ユウ「ほら、そんなに機嫌を悪くしないで。簡単なことだよ。アヤから先代のことを聞き出して君が生き残ることと、僕を消してと願うだけだよ」

『私にとっては、簡単じゃないよ。ユウお兄ちゃんがいないのに生きるなんて、そんなの意味わかんないよ。』

ユウ「意味なら語りきれないほどあるじゃないか。大切なセラの家族達を生かすこと。生きて自由に暮らすこと。ほら、すぐに意味は出てくるよ。」

『それはユウお兄ちゃんの生きる意味でしょ。私の生きる意味じゃない。家族は大切。それが常識。だからって意味にはならない。』

ユウ「それ、自分が間違っているとしって言ってるでしょ？」

わかってる

私は間違っている

家族は大切

大切なら守る

互いが互いを守る

私も守るべきだ

なのに、なんで...

『はぁ...私の負けだよ、ユウお兄ちゃんは私の考えてること、何でも分かっちゃうんだね。』

ユウ「そりゃあね。」

自信ありげにそう言うユウお兄ちゃんがうらやましいと思った

そういえばいつもそうだった

考えていることは全てお見通しだった

自分には出来ないことだと思った

正しいみんなと人ですらない私(・・・・・・・)

私はもう諦めない

私は生きてここを出る

叶うのなら、全員で...

隣からの優しげな視線が私の背をおしてくれたんだ