Off to a ”GOOD START”

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ジェヒョンとの出会いは中学校のころ。休み時間は活発に遊び、授業中は寝る。

成績はほどほどだったけど、何せ顔がいいもんだから友達も多く、彼のことを好きになる女の子も学年問わず多くいた。


そんなジェヒョンと仲良くなったのは、私が音楽室でピアノを弾いていた時。

「上手なんだね」とジャージ姿のジェヒョンに話しかけられたのが最初だった。



ジェヒョンもピアノを習っていたらしく、
家にグランドピアノがあるよって話してから、我が家に遊びに来るようになり、私の兄とも仲良くなった。


制服が可愛くて、家からもそんなに遠くないからという理由だけで選んだ高校も同じで、２・３年生はクラスも一緒だった。

修学旅行の班行動で私一人迷子になったところを走って迎えに来てくれたジェヒョンが懐かしい。


大学も二人そろって上京して、同じ大学に入学した。

学部こそ違ったけど、一人暮らしのマンションもすごく近くてバイトのない日はどちらかの家で朝まで飲んだりもした。



思い返せばずっとジェヒョンと一緒にいるな。
でもそんなジェヒョンから結婚についての話を聞いた覚えはない。

「そんなことを考える年でもあるでしょ」
「ん―確かに同級生は結婚してるけど、」

中学、高校、大学と全部一緒だから友達の結婚式に行くたびジェヒョンと顔を合わせている気がする。

式では眠そうにしていて、披露宴では生き生きしていたくせに、結婚したかったなんて。



「いやいや、だとしても。私にいいことある？」

「職場で上司からまだ結婚しないセクハラ受けなくていい」

「う、それは確かに、」


俺はその年の時には結婚してたけどなぁと笑うハゲ上司を思い出す。
後輩のへチャンに何度苦笑いされたことか。


「後輩の今日彼氏とデートなんで！の圧にも負けない」

「やーそれはどうなの？」

「旦那が待ってるからって言えばいいじゃん」

「うーん、なるほどね？」

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