. ページ42
ドンウさんのような第三者が居てくれれば、ユンギは笑顔を見せてくれる。
その事実に気付くのに時間はかからなかった。
ユンギと2人だけで話したい気持ちが全くない訳ではなかったが、彼に悲しい顔をさせてしまうくらいなら私の気持ちなんてどうとでもなる。
それなのに、2人きりで話したいと言う彼。
室内はあっという間に無言の世界に変わってしまう。
「話って、なに？」
その空間に耐えきれず、声を掛ける。
ゆっくりと目線を私に合わせながらユンギは口を開いた。
YG「この前は、悪かった。」
以前、ドンウさんについて軽く言い合いになった時のことを言っているのだろう。
「ううん、私のことを思って言ってくれたのに、私の方こそごめん。」
YG「Aが頑張ってるのに、否定するようなこと言ってごめん。」
眉を下げ、俯きながら小さく話すユンギ。
その表情が、また私を苦しくさせる。
「ユンギには、迷惑ばっかり掛けてるね。」
「でも、私はもう大丈夫だから、そんなに心配しなくてもいいよ。」
いつまでたっても貴方を悲しませてしまう私が嫌いだ。
YG「お前が何と言おうと、俺はAから離れたりしないから。」
真っ直ぐ力のこもった瞳で私を見つめるユンギ。
どうしてそんな目が出来るの。
YG「Aが大切なんだ…」
「なんで、そんなに想ってくれるの。」
YG「それは…」
もう私達はただの幼馴染なんかじゃない。
あんなにいろいろとあったのに。
そんな気持ちから、まるで彼を試すような質問ばかりしてしまう。
「責任感とか、そういうの…もう捨てていいよ。」
彼が私のせいで苦しむくらいなら、私ひとりが寂しい方がいい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 475人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» 作品を読んでくださり、感謝します。気分を害すなど、とんでもないです！少しでも楽しんで頂けたようでしたら、嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2020年12月3日 17時) (
レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - 土星さん» そうなんですね！…失礼しました…とても詩が心にくるものだったので、もしかしたら何かの詩を元にしたのかとかになりコメントさせていただきましたら。気分を害してしまっていたらすいません。とてもこの作品に感動しました。 (2020年12月3日 17時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» この詩は一応、自分で考えたものです。でもよく書かれるような内容なので、既存の何かしらと似てしまったのかもしれません。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - この詩は何の詩ですか？なにか見た覚えもあるような気がして… (2020年12月3日 3時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：土星 | 作成日時：2020年10月21日 18時
