A Secret Contract２【JN×TH】 (ページ32)

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一体、
どれだけの遠回りだっただろう。

契約書を作って、

たくさんのルールでお互いを縛って、

お互いのことが理解出来なくて、

喧嘩して離れてはまたくっついて、

JN「出会った時にも言ったよね、
君は本当に素敵な女性だ。
だから君の隣には、
僕みたいに歪んだ人間じゃなくて、
テヒョナとか、そういう奴の方が
ふさわしいのかもしれない。」

ソクジンさんがそう言って
下を向いた

JN「君に出会う前の僕は、
僕自身が何の欠点もない完璧な男だと思ってた。
でも、君に出会ってから、
僕は僕が欠点だらけの人間だと気付かされた。」

私は苦しかった。
呼吸するのを忘れるくらい、
ソクジンさんの言葉に集中していたんだ

JN「それがどんなに価値があることか
わかるかい？」

私が首を横にふると、
ソクジンさんは風でなびく私の髪を
耳にかけてくれた

JN「僕を壊すのも
僕を生かしてくれるのも全部君なんだ」

その言葉は、
私にとってのソクジンさんにも
共通して言えることだった

私を壊すのも
私を生かしてくれるのも
全部、ソクジンさんだ。

黙ったままの私に、
ソクジンさんは間を埋めるようにして
忙しなく話し続ける。

JN「……契約書無しで僕たちが
付き合うことになったら、
もう君は前みたいに
僕のことをご主人様って呼んでくれなくなるのかな」

JN「他のカップルみたいに
倦怠期がやってきたりするのかな」

JN「万が一の、万が一、
僕とAの間に子供が産まれて
その子が男の子だったら、
Aは僕のことなんて
どうでも良くなって
きっとその子にばかり愛情を注ぐんだろうな、
考えただけで嫌気がさすよ」

……万が一って、
そこまで考えてるの？笑

『ははは、笑』

JN「……何が面白いの、」

韓国一の大企業若手の社長だというのに
この人は。

『ご主人様、』

私がそう言うと

ソクジンさんはキョトンとした顔をする

ソクジンさんのネクタイを
強く握って私のもとに引き寄せた。

いつも
そっちが強引なんだもの、

『ご主人様、キスをして？』

ソクジンさんは、

ほんとうに、君って人は、

って言って笑った。

そして

私にキスをした。

JN「本当に僕は君に夢中みたいだ、」

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