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JK「まじありえない、
なんでこんな寒いの」
退勤カードを通して、
外に出ると、
グクがそう言って、
黒のタートルネックのニットに
顔を埋めるようにして、
首元部分のニットを上げた
JK「ほんとにユンギヒョンのとこに
住み込んでんの？」
『うん、、、』
JK「じゃ、俺も行こ」
『え？』
JK「jamais vu. 」
驚いてる私を置いて、
先を歩いて行ってしまうグク
店に着くと、
扉にはclosedの文字
グクはためらいもなく、
扉を思いっきり強く引く
YG「あ、なんだよ、お前も居んのかよ」
グクの方をみて
軽く睨むユンギさん
カウンターには
出前のピザが３枚、雑に並べられていた
JK「え、このピザ、美味しそう
食べていいんですか？っていうか食べますね」
JM「全部食べるなよー、グガ」
HS「マルゲリータとスパイシーなんとかと、
もっと辛いスパイシーなんとかだよ」
TH「……Aちゃんもおいで？」
テヒョンさんの隣の席に座って、
スパイシーなんとかのピザを食べた
TH「ジンヒョンとは上手くいってる？」
『……、』
私の就職は
ソクジンさんの根回しで決まったものだって
知ってから、
絶縁状態になって数日経ちました、
『たぶん、別れました』
私が独り言のようにボソッと言うと、
テヒョンさんが数回瞬きをして固まった
TH「え」
『別れたのかな。わからないです
ただひどく喧嘩して』
TH「それは、、、、」
テヒョンさんにとっては
私とソクジンさんが付き合おうと
別れようとどうでもいいことのはずなのに
目の前のテヒョンさんは
すごく動揺していた
TH「それは、残念だね、」
そう言うテヒョンさんの横顔は、
神妙だった
『別れたというか、
距離を置こうと思って
私が、ソクジンさんを
理解できなくて、』
TH「じゃあデートしようか」
『……………え？』
TH「デートしよう、俺と」
冗談の割にはテヒョンさんは
真顔だった
TH「ジンヒョンとどういうデートをしてきたのかって、教えてくれなくてもわかる気がする
高級レストランにコース料理、
どうせそんな感じでしょ」
『………あの、テヒョンさん、』
TH「屋台巡りしよう。俺タコス食べたい」
『いや、あの、ちょっと待ってください、
どういうことですか？』
TH「いいじゃん、Aちゃんの１日、
俺にちょーだい」
テヒョンさんは
いい人だ。
すぐに返事ができなかったのは、
あんなことをされてもなお、
私の中にはまだソクジンさんがいるからだと思う
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2020年10月2日 7時
